世界自然遺産に広がるブドウ畑から届く350年の歴史を持つ秀逸な南アフリカワイン

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南アフリカワインだけを集めた日本最大の展示会

世界自然遺産に広がるブドウ畑から届く350年の歴史を持つ秀逸な南アフリカワイン

10月25日(火)アグネス ホテル アンド アパートメンツ 東京で行われた南アフリカワイン協会主催の「南アフリカワインセミナー&試飲会」。今回のイベントには17社が参加し、270アイテムが出品されました。会場には南アフリカの10のワイナリーから生産者が参加し、ワインの特徴などを熱心に伝えていました。

 

参加したのはワインに関する業界関係者280名ほど、南アフリカワインだけで、270アイテムが揃うというこれまでにない貴重な試飲会となったため、募集定員の200名を大幅に上回る参加希望があり、予想を超える賑わいとなり、高まる南アフリカワインへの関心を感じさせました。

世界自然遺産に広がるブドウ畑から届く350年の歴史を持つ秀逸な南アフリカワイン

豊かな味わいの南アフリカワインに魅了され

世界自然遺産に広がるブドウ畑から届く350年の歴史を持つ秀逸な南アフリカワイン

今回のイベントで、ワインセミナー講師として南アフリカワインについて解説をした田辺由美のWINE SCHOOLで代表を務めるワイン総合コンサルタントの田辺由美さん。南アフリカワインとの出会いは20年ほど前。豊かな土壌から造りだされた自然の魅力溢れる味が忘れられないほど、衝撃的だったと言います。そんな田辺さんは、現在、南アフリカワインアンバサダーとして、国内での普及活動を行っています。

世界に誇るクリーンな土壌から生まれるピュアテイスト

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南アフリカでは国で定めたワイン造りの厳しい品質基準・ラベル表記・原産地呼称制度など法律が整備され、その品質管理は世界一ともいわれるほどの厳しさで、すでに世界ではその品質について、最高レベルの評価を得ています。生産量も世界で10本の指に入るワイン大国でもあります。

 

また、栽培条件についてもブドウ栽培に適した地中海性気候に肥沃な土地と栽培条件に恵まれたケープは、そのほとんどがユネスコ世界自然遺産に指定されています。

 

ケープ産のブドウ畑の95%がこの保護区内にあり、自然保護をしながらブドウ栽培が続けられています。冷涼な海風と暖かい気候などによりブドウの成熟は早く、品質の良いワインになります。ワイン醸造に使われる酸化防止剤も日本の規定値(ワイン1kg中の含有規定値0.35/kg未満)より低い0.25/kg以下です。

 

この地域では海からの特有の風が吹き(ケープ・ドクター)、害虫などからブドウを守ってくれることも、農薬に頼らないクリーンな環境でのブドウ栽培を可能にしています。

 

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南アフリカ固有の品種ピノタージュ。1925年、ステレンボッシュ大学のペロード教授により開発されました。

350年の歴史と国家的な取り組みによる高いレベルの品質

南アフリカワインは1652年に初めて造られて以来、350年という長い歴史の中で幾度となく質を高めるきっかけとなる奇跡的な偶然が重なり、現在の上質なワイン造りが可能になりました。中でも1800年代に起こったヨーロッパでの大規模なブドウの不作は、南アフリカワインを発展させるひとつのきっかけとなり、その後のヨーロッパ市場に向けた南アフリカワインの拡大につながっていきました。現在、英国をはじめとするEU各国が海外でのワイン売上の75%を担っています。

 

恵まれた大自然、気候、そして、350年を超える歴史と経験が育んだ技術。5世代、6世代と親から子へ受け継がれる老舗ワイナリー、新進気鋭の醸造家など500以上の生産者がワイン造りに取り組んでいます。さらに、そのワインの価値を認め良質なワイン造りを後押しする国家的な取り組みが、今の南アフリカワインを生み出しています。

 

また、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られるMCC(メソッド・キャップ・クラッシック)は、ネルソン・マンデラ元大統領の就任式やオバマ米大統領の就任演説前に祝杯として用いられたスパークリングワインで、ブラインド・テストではシャンパーニュと間違われるほど高い評価を受けています。

コストパフォーマンスが優れた豊富なバリエーション

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南アフリカワインは高価格帯のワインも充実したラインアップで驚きのコストパフォーマンスで、世界中で高い評価を受けています。

 

写真のJORDANは地質学者のG.ジョーダンと経済学者のキャシー夫婦が作るエレガントでプレミアムなワインです。MEERLUSTは1756年創業で世界レベルの高品質ワインを造り続けています。

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Winemaker/Cellermaster Mr. Abrie Beeslaar

 

南アフリカに留学したのをきっかけに、すっかり南アフリカワインに魅せられ、幾度となくワイナリーを訪れたという株式会社マスダの三宅司さん。

 

南アフリカワインの魅力はブドウのピュアな味を楽しめるところだと言います。土壌が汚染されておらず、農薬を使用しないで栽培されるので、ブドウ自体の素材の味がワインとなって、楽しめるからです。そんなピュアな味そのものを様々なワインを試しながら、自分の好きな1本を見つけてほしいと話していました。

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Kanonkop

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世界を代表するステレンボシュ地区屈指の赤ワインメーカーKanonkop(カノンコップ)は南アフリカワインの品質の高さを世界に知らしめたパイオニア的な存在のワイナリー。昔、ケープ湾に船が入港したことを知らせるために使用していた大砲をボトル・ラベルに描いています。ワインメーカー/ セラーマスターのAbie Beeslaar氏は、2008年に続きIWSCの「2015年世界ベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。

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こちらは珍しいカベルネソーヴィニヨンから造られた白ワインその名もTHE WHITE CABです。CABはカベルネという意味でもあります。手摘みしたブドウを優しく圧縮し、透明の果汁だけを抽出するため、通常の2倍のぶどうが必要で、時間、手間、コストと愛を注いで造られています。

 

ホワイト・キャブを製造するASARA。ワイナリーを経営するPete Gottgens氏もこのイベントのために来日。実は自らが某有名グルメガイドの星の称号を持つ有名シェフと言う経歴の持ち主。

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KWV

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こちらのワインはボルドー5大種と言われるカベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフラン、マルベック、プティヴェルドを品種別に熟成した後にブレンドされ、さらにその後仕上げの熟成が行われています。良く収斂されたタンニンと緻密な構成が心地良いとてもシルキーなワインです。

 

1918年ブドウ栽培農家が組合員となり、醸造組合が設立されました。KWVは、この組合が創ったワイナリーです。日本に輸入されて50年以上が経ちます。現在は民営化されていますが、ワイン産業の礎を築いた組織といえます。

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KWV

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トールホースを生産するDGB社は、1685年にオランダ人のゲイリッツ氏によりベリンガム農場にてワイン造りをはじめた南アフリカ有数のワイン生産者のひとつ。ラベルデザインが変わっても(左:新デザイン、右:旧デザイン)アイコンの印象的なキリンが目印です。ソーヴィニヨンブランは柑橘系のフルーツのような香りが特徴的で、爽やかな味わいです。

世界自然遺産に広がるブドウ畑から届く350年の歴史を持つ秀逸な南アフリカワイン

DGBのレストランでの食事風景。コースメニューのメインの肉料理はボリューム満点。

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南アフリカの3世紀以上に上るワイン製造の伝統と歴史は、旧大陸のエレガントさと、新大陸の確信的でフルーティーなスタイルをブレンドすることで、独特の土壌や類まれな多様性、またケープの人々の魅力を雄弁に物語る、多様で刺激的なワインを生み出しています。

 

国際的な評価が高まる南アフリカワイン。まだ、味わったことがない方も世界自然遺産の地から届けられるピュアな味わいに魅了されてみてはいかがでしょうか?

※掲載情報は 2016/12/13 時点のものとなります。

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南アフリカ共和国大使館

南アフリカ共和国大使館

日本の3倍の国土に5400万人、20以上の民族が暮らすレインボーネーション‐南アフリカ共和国。17世紀東インド会社がアジア航路の寄港地、飲食料の補給地として開拓したケープタウン。200万haの自然保護区に、500種以上の鳥類、260種以上の動物、336種類の樹木が生息するクルーガー・ナショナル・パーク。19世紀ダイヤモンド採掘の際人力で掘った地球上最大の穴(鉱山跡)、キンバリー・ビッグ・ホール。豊かな大地で育まれた野菜・果物は、デザート、サラダや加工食品として重要な栄養源です。大西洋とインド洋に面し、魚介類が豊富で、鶏肉・牛肉が好まれ、バーベキュー(Braai)は生活の一部です。ルイボス茶は、本国以外では生育しないユニークな植物。抗酸化作用がありノンカフェインで子供や妊婦・女性に愛飲されています。ワイン造りは、東インド会社の初代総督がぶどうの木を植え、フランスからの移民らによって醸造が始まり350年以上の歴史を誇ります。ビールは世界12位の消費量です。様々な民族特有の食文化が融合した南アフリカ料理は、ワインやビール、フルーツジュースと共に饗されます。南アフリカの逸品をご紹介します。

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