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アルゼンチンの朝食は南米一シンプル？
アルゼンチンの国民は、隣国に比べて朝食の量が少なめ……。南米アルゼンチンといえば、情熱的な「タンゴ」、そしてサッカー強国と、エネルギッシュな国民というイメージを持っている方も多いかと思いますが、こと朝食に関しては意外に「あっさり」派が多くを占めます。
昔ながらの定番メニュー、メディアルナ（クロワッサン）とカフェ・コン・レチェ（カフェオレ）。ヨーロッパで定番のこの朝食メニューが、アルゼンチンでも人気です。半月という意味の「メディアルナ」には、バターを使用しもっちりとした食感が特徴の「デ・マンテカ」と、植物性油脂を使用した「グラサ」の2種類があります。「グラサ」は少し小ぶりで表面が甘く、中身は微かに塩味が効いています。おやつはもちろんですが、朝食も「甘い」ものを食べることが好きです。
さらに、このメディアルナには、甘いミルクジャムの「ドゥルセ・デ・レチェ」をつけて食べるのがアルゼンチン風。
「ドゥルセ・デ・レチェ」は練乳を焦がし、キャラメル状にした固めのペーストで、南米各地で食べられます。特にアルゼンチンではお菓子の材料として使用したり、アイスクリームの定番フレーバーだったりと、その人気は他のものには代えられない不動のものです。
週末のメリエンダ（おやつの時間）に大人気のファクトゥーラ！
アルゼンチンで、週末に友達と集まる時に、ちょっとした手土産として重宝されているのが「ファクトゥーラ」。スペイン語では領収書という意味もありますが、アルゼンチンでは「ファクトゥーラ」と言ったら、甘いディニッシュのようなお菓子を指すのだそう。街のパン屋さんでは、豊富な種類の「ファクトゥーラ」が並べられています。
ファクトゥーラは、子供の定番おやつとして常備している家庭もあるほどポピュラーです。粉砂糖がたっぷりかかったものや、カスタードクリームやジャムが入っているものと種類も豊富です。皆さんのご想像通りその味はとっても甘いです。
カフェの顔から、仕事帰りのちょい飲みもOKなバーに変身
アルゼンチンでは一日を通して人が絶えないカフェ。夕方になると、アルコールも楽しめるバーに変身します。仕事帰りに立ち寄る時は、「ピカーダ」というおつまみセットを肴に、夕食前の一杯を楽しみます。
ハムやチーズ、ナッツ、オリーブ、野菜のマリネ、ピクルスなど、店ごとに個性あるメニューが楽しめる「ピカーダ」。一緒に楽しむのはビールも多いですが、ハーブを使った食前酒も人気です。
一日を通して様々な人々が訪れ、それぞれに異なる楽しみ方を提供するアルゼンチンのカフェ。飲み物を片手に楽しそうに語らう人々が集まる風景は首都ブエノスアイレスを象徴する風景のひとつです。
アルゼンチンでは、子供から大人まで大好きなとってもあま～いミルクジャム (ドゥルセ デ レチェ)。液体キャラメルで、ラテンアメリカの伝統的な糖菓です。砂糖を入れた牛乳をゆっくりと加熱してつくられ、アルゼンチンでは、お菓子作りには欠かせません！
※掲載情報は 2016/11/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アルゼンチン共和国大使館
アメリカ大陸の南端に位置するアルゼンチンは、世界でも有数の広大な可耕地を持つ国の一つです。アルゼンチンは、気品あふれる魅惑的なタンゴ、サッカーへの情熱、そして世界各国に輸出されるハイクオリティーの食料を生み出す国として世界中で知られています。広大な土地と多様な気候は、質の良い食料が生産されるのに最適の場所と考えられています。アルゼンチンは牛肉が有名ですが、それだけでなく、我々の食生活に用いられる多くの食料を生産しています。例えば、ジャガイモ、とうもろこし、ピーマン、かぼちゃ、亜熱帯性フルーツ、柑橘類、そして、海や川の魚、はちみつ、オリーブオイル、ワインなど・・・まだまだ沢山あります！この食料の豊かさが19世紀末から20世紀初頭にかけ、主にヨーロッパからの移民がアルゼンチンに定住することになった理由の一つなのです。従って、アルゼンチン料理は地理的影響と移民という二つの大きな影響の結晶なのです。豊富な食料とヨーロッパ移民から受け継いだ洗練性によって、アルゼンチン料理は他に類をみないものとなったのです。皆様にアルゼンチンスタイルのアルゼンチン料理をご紹介します！
