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別名「カエルの卵」?!アジアで飲まれている不思議ドリンク
ゆらりと浮遊する黒いドット。アジアではデザートやジュースに使われているこの物体、何だと思いますか?
答えは「バジルシード」。
バジルの種子です。バジルと言えば、パスタや前菜に使われているスイートバジルを思い浮かべる人もいると思いますが、このバジルシードはシソ科のメボウキ属、タイ語で「メーンラック」と呼ばれるものです。
このバジルシードは、水分を含むことで寒天状に膨張しツルンとした食感になります。その見た目から「まるでカエルの卵のよう」と、ちょっと異質な表現をすることがありますが、インパクトがありますよね。そんなバジルシードのたっぷり入った「Basil Seed DRINK」は、タイをはじめとする東南アジアで人気の飲物です。日本でも輸入食材店やスーパーで見かけたことのある人もいるのではないでしょうか。
美容やトレンドに敏感な人ならバジルシードもチェック!
こちらの黒い粒が、水分を含む前のバジルシード。黒ごまよりも一回り小さな粒です。これを見て、「あれ?チアシードに似てる?」と思う人もいるかもしれませんね。バジルシードとチアシードは同じシソ科の仲間なのです。水分を含むと膨張する構造も一緒ですが、バジルシードの方が膨張率が高いです。
バジルシードは、食物繊維をはじめビタミン、ミネラルも豊富な種子です。小腹がすいた時やちょっとした食事の補助として食べるにも良いでしょう。実はチアシードよりも以前に女性の美容食として、話題になったこともあるんですよ。
バジルシードはアジア食材店などで購入することができます。しかし、見つけるのが大変かもしれませんので、まずは手に入りやすいドリンクで楽しんでみてくださいね。
※掲載情報は 2016/10/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。