リンゴが大好きなドイツ人に欠かせない!フランクフルト名産の「アップルワイン」

リンゴが大好きなドイツ人に欠かせない!フランクフルト名産の「アップルワイン」

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ドイツ人が大好きな果物リンゴ

ドイツ人は日本人よりフルーツを消費します。中でも最も多いのはリンゴで、一人当たりの平均年間消費量は約9キロにも上ります。庭にリンゴの木がある家も多いです。品種も多く、20ほどの品種がドイツで栽培され、酸っぱいものから甘いものまで、いろいろな用途に使われます。そのまま食べたりする他、ジュース、ビネガー、ジャム、ケーキや料理に入れたりと、リンゴはドイツ人の生活に欠かせない果物といえます。

ゲーテも飲んだかも?フランクフルトの名産アップルワイン

全国的にリンゴがよく消費されるドイツですが、金融都市で有名なフランクフルトとその周辺はアップルワインの産地として知られています。フランクフルトを含むそれらの地方があるヘッセン州ではHessischer Apfelwein(ヘッセン州産アップルワイン)をEUの原産地表示制度に登録しています。

 

アップルワインはゲルマン民族もすでに作っていたとか。フランクフルトでは1600年ごろにはあったそうです。ワイン好きであったと言われる、「フランクフルト市民の偉大な息子」と慕われる文豪ゲーテも飲んでいたかもしれませんね。

フランクフルトのアップルワイン

アップルワインは専用グラスがあります。Geripptes(ゲリプテス)といい、上が少し開いています。グラスいっぱいに注いでごくごく飲むタイプの気軽なワインです。

リンゴが大好きなドイツ人に欠かせない!フランクフルト名産の「アップルワイン」

またアップルワインを入れる陶器のジャグもあり、Bembel(ベンベル)と呼ばれています。アップルワインを出す酒場の看板には、モミの木に似たトウヒという木の枝で作ったリースが掛けられています。(写真:トウヒのリースとその下にベンベルがぶら下がった看板)

リンゴが大好きなドイツ人に欠かせない!フランクフルト名産の「アップルワイン」

アップルワインはクリアなもの、濁りのあるもの、酸味のあるもの、甘いもの、いろいろあります。軽く飲みたい時や夏などは炭酸水で割って飲むのもいいです。

※掲載情報は 2016/08/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

森本智子

ドイツ食品普及協会 代表

森本智子

ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン:http://elfen.jp/

一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。

著作:フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社

ドイツパン大全 誠文堂新光社 
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380

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