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野菜やハーブたっぷりバインミー
ベトナム料理は、野菜たっぷりで米粉を使用している料理も多く、なんといってもパクチー(ベトナム語=ザウムイ)をはじめとするハーブがふんだんに使われていて魅力的ですよね。ベトナム人女性はスタイルがよく、民族衣装のアオザイを美しく着こなしているのも、毎日の食生活から生み出されているものではないかしら。
人気のベトナム料理といえば米粉麺料理のフォー。そのフォーに続け!と今年大注目されているのが「バインミー」です。パテやハム、ベトナム版なます、パクチーなどがどっさり入ったパンをバインミーといいます。フランスの植民地時代の面影を残すフランスパンとベトナム料理の融合サンドです。パクチーのインパクトだけではなく、アジア独特の魚醤であるヌクマムの香りに甘味と酸味が絶妙なハーモニーを醸し出します。
バインミーはレストランの料理というよりはファストフード感覚で楽しめる料理。バインミー専門店も増えていて注目されているんですよ。そんなバインミーを食べられるのが、東京・渋谷区にある「バインミーバインミー」。豚肉や牛肉など6種類のトッピングバゲット、アボカド&チーズやベトナム産ビターチョコレートのデザートバゲットまで揃っていて、どれを食べるか迷ってしまうほどです。
キヌア入りバゲットが病みつきに!
主役のバゲットは、香ばしく焼き上がっていて、軽い食感にビックリ!フランスのバゲットと違い、ベトナムのバゲットは大きな気泡はなく、米粉も入っているので、密度がありながらも軽い食感に仕上がります。さらにこのバゲットは、スーパーフードとして話題のキヌア入りなのです。プチプチ食感も他では食べたことのない新食感。
数あるバインミーの中でも、ベトナムポークチャーシュー入りのバゲットは、甘く味つけされたチャーシューが柔らかく仕上がっています。このチャーシューが食べたくてセレクトしたのですが、一緒に入っていたレバーをペースト状に練り上げたパテがなかなかの美味。鼻に抜けるような濃厚な味わいに思わずワインがほしくなったほど嬉しい発見でした。このバインミーは20cmもあるのですが、あっという間に完食です。
国産野菜もたっぷりで、人参と大根のベトナム版なますのさっぱりとした甘味と酸味が食欲をそそります。そんなアジアンテイストのバインミーは、具材の珍しさやキヌア入りバゲットの新食感から、持ち寄りパ-ティ-や職場でのランチにも最適。きっと周りの人から注目されますよ。
リニューアルオープンした東急東横店に1号店が出店
バインミーのテイクアウト専門店「バインミーバインミー」は、7月28日に食品売り場がリニューアルした東急百貨店渋谷駅・東横店にあります。都内を中心にベトナムレストランを展開している株式会社P4が、バインミー専門店として新たにオープンした店なのです。日本の食文化の要「安心・安全」、ベトナム料理の「ヘルシーさ」、「体の中から美しく」をベースに、大人のためのファストフードブランドなんですよ。
バインミーの他にも、米粉麺のブンにトッピングを合わせてカスタマイズすることもできますし、生春巻きやヌクマム風味の手羽先など副菜も充実。さらにはグアバジュースや珍しい南国食材であるタマリンドのジュースも販売されているので、ベトナムフード満載のアジアンテイストな食卓を演出することができます。
東京・渋谷は電車やバスなど複数路線があり、通勤、通学、遊びと様々な人たちが交差する街です。バインミーをはじめとするアジアンフード好きな人もまだ食べたことのない人も手軽に楽しんでみてくださいね。
バインミー(ポーク):価格630円
※掲載情報は 2016/08/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。