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東北地方南西部にあり、日本海に面する自然豊かな山形県は、蔵王、月山、鳥海、吾妻、飯豊、朝日などの山々に囲まれ、最上川が県内を縦断し、自然豊かな食材の宝庫。豊穣の大地で育まれた穀物や野菜、山菜をはじめとする食材の豊かさが自慢ですが、江戸文政時代から続くような伝統を守り続ける和菓子屋も数多く点在しています。今回は、そんな歴史と伝統が育んだ老舗の人気商品をご紹介します。古き伝統の中にも、流行を取り入れた人気の和菓子は夕方に売り切れるものもあるので、訪れる際は早めに行ってみてくださいね。
1:【榮玉堂・江戸末期創業】抹茶生クリーム入りのどらやきは夕方には売り切れる逸品
山形市には文翔館などのような歴史的建造物が残っていますが、歴史があるお店も多くあります。その中の一つ、江戸時代末期から続く和菓子屋「榮玉堂」15年ほど前から販売されている「生どらやき」は、抹茶の風味と宇治金時の優しい甘さが特徴です。抹茶生クリーム入りのどらやき「宇治金どら」をはじめ、常時9種類あり、夕方に売り切れることもあるほどの人気商品となっています。季節ごとの限定商品もありますので、ぜひ山形に行った際には早めに訪れてくださいね。
2:【乃し梅本舗 佐藤屋・1821年創業】透き通った琥珀色が美しい板状のお菓子
創業文政四年(1821年)。山形でも200年近くにわたり地元の方々に愛されてきた「乃し梅本舗 佐藤屋」の定番商品「乃し梅」。完熟梅、砂糖、寒天を、一枚ずつガラス板にて丁寧に流して作られています。甘さもあっさりして梅の風味もしつこくなく、ほどよい梅の香りとさわやかな酸味は、何枚でも食べてしまうほどだそうです。梅肉にはクエン酸が豊富に含まれているので、夏バテしやすいこれからの時期にもおすすめの手土産となりますね。
3:【長榮堂・1886年創業】珍しい煎餅型の「板かりんとう」は全て手作り
創業明治19年(1886年)。今年でちょうど130年の「長榮堂」は、家内制工業的なとさな和菓子店なのですが、菓子の種類は豊富。そのなかでも看板商品ともいえるのが「板かりんとう」は、全国菓子博覧会厚生大臣賞受賞。種をこねることに始まって8工程の途中、少し寝かせておく時間も含めて48時間必要というから驚きます。また、一枚一枚手作りで作られており、煎餅型をしている形も珍しいですね。ひとつずつパッケージされて、食べやすいのも魅力なので、細長かったり、小さかったりするものではない、こちらのかりんとうをお店の伝統とともに味わってみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は 2016/08/29 時点のものとなります。
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