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“TSUNE”さんの食器の魅力
食器売り場の一角、自然をモチーフにしたディスプレイの中に、椿の形をしたお皿やお箸置き、ぬくもりと大胆さも感じられる器が飾られ、思わずその世界観に見入ってしまったのが数年前のことです。これが“TSUNE”さんとの出会いでした。
手がけているのは田中恒子さん。田中恒子さんが陶芸の世界に入られたのはご結婚されてからだそうで、それまでは洋服のデザイナーをされていたという異色のご経歴の持ち主。土の温もりに魅せられてから、陶芸の製作・デザイン・テーブルコーディネートを始められたそうです。
作品から伝わる土の温もりや、その時期その時期の季節の草花をモチーフにされた器の数々は、自然の恵みと調和を感じます。どれも女性らしい温かさや優しさのある色形、その中でも大胆さもある独特の作風です。あのとき出会ってからは仕事でもプライベートでもお世話になっています。
今季は紫陽花の花をイメージした器(1枚目)や、朝顔をモチーフにしたガラスの器(2枚目)、スミレの花の器・蓮の葉のガラスコンポート(下画像)が並びます。
一つ一つが手作りであるため、微妙にそれぞれ違った表情を見せているのもまた魅力。出会った器と全く同じものは存在しません。だからこそ感じる、“TSUNE”さんの器との一期一会も楽しみの一つ。
眺めているだけでも美しい世界観にため息が漏れますが、盛り付けるお料理のジャンルを問わない使いやすさもあります。
ご自宅用にも、特に女性へのご贈答としても、年齢問わず喜んでいただけますので、ぜひ一度お手にとっていただければと思います。今年の夏の食卓は”TSUNE”さんの食器で彩りを添えてみてはいかがでしょうか?
※掲載情報は 2016/08/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家
和田千奈
大学卒業後、国内航空会社へ就職、客室乗務員として各地を飛び回る。その中で食の尊さを改めて感じ、在職中に食生活アドバイザーの資格を取得、退職して大手調理器具メーカー主催の料理教室アシスタントを経て独立。
料理教室講師、商品開発、販売促進に伴うレシピ作成や雑誌でのレシピ連載、レストランにおけるメニュー開発、ケータリングなどの分野で活動中。
講談社おともだち・ゼクシィなど様々なメディア、雑誌でレシピ掲載。
日本橋三越にてセミナー定期開催中。
大手食品メーカーでの商品開発、販売促進に伴うレシピ作成・スタイリングなど。