そろそろ梅雨も明けて本格的に暑くなってくる季節。この時期に誕生日を迎える友達へのお祝いなら、普段よりも暑苦しくなく涼しさを感じさせるようなものを選びたいところ。面と向かってお祝いをするのも気恥ずかしいところがありますが、1年に1回しか訪れない誕生日なのでしっかりお祝いをしてあげたいですよね。今回は涼しさを感じさせる、見た目も食感も清々しいスイーツをご紹介いたします。

寒天やわらび餅、おまんじゅう、透明感があって食べやすいスイーツを選んでみました。味はもちろん、こだわりや美しさも兼ね備えたものばかりですので、誕生日プレゼントに添えて渡すのにはピッタリなものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

相手に渡す際には、味はさることながら見た目やそれを包むパッケージにも気をつけたいところです。その3つを兼ね備えているのが、ダイニングプランナーの梅津貴宏さんに紹介していただいた、京都にある『亀屋清水』の「大人の栗羊羹」です。洋酒のラベルを思わせるおしゃれなデザインのパッケージの中には、琥珀、小豆、栗からなる三層仕立ての美しい羊羹が現われます。一口食べれば、ブランデーの豊かで芳醇な香りも楽しめますので、お酒が好きな方へピッタリな大人のためのスイーツです。

誰もが知っているスイーツだけど、こちらは見ただけではすぐに分からないかもしれません。ベジタブルフルーツアドバイザーの小坂洋平さんに紹介していただいた、京都にある『笹屋昌園』のわらび餅の「至高」は、年間に200kgしか取れない最高級の国産わらび粉のみで作られており、柔らかさと弾力さが魅力。すくい上げてから一旦冷水にくぐらせてから食べれば、より一層清涼感のある美味しさを味わうことができるのだとか。また、こちらの商品は要予約のため購入の際は、お店に問い合わせる必要がありますが、その価値がある「至高」のスイーツです。

暑くなるこれからの季節にピッタリな、見た目から涼しげさを感じるおまんじゅうをご紹介します。DJ/プロデューサーの木村コウさんにご紹介いただいたのが、岐阜にある『金蝶園総本家』の「水まんじゅう」です。きめが細かくさらっとしたほどよい甘さのあんこと、美味しい水で作られる「水まんじゅう」の組み合わせは相性もよく、とてもクセになるそうです。お店で食べるのが一番ですが、持ち帰る際はお店の隣にある井戸から水を持って帰り、自宅でこの水で氷を作り、氷を細かく刻んで水と一緒に氷水にして一緒に食べるのがオススメなのだそう。それにより、上品なこしあんがその氷水に溶けて口一杯に広がり美味しさを楽しむことができますが、くれぐれも冷蔵庫には入れないこと。一年でも限られた季節にしか味わえない逸品です。

一つで二つの魅力を併せ持つスイーツを紹介します。アナウンサー/ヨーグルトソムリエの柳沼愛子さんに紹介してもらったのが、わらび餅の“ぷるるん”とした食感と、ういろの“もっちり”した食感が味わえる『餅文総本店』の「わらびういろ」です。食べる前の1時間くらい前に冷蔵庫で冷やしておくことがポイント。きな粉と黒みつがついているので、好みで選べるのも魅力です。わらび餅のようで、わらび餅ではない、ういろのようで、ういろじゃない、これからの季節にピッタリな名古屋で味わいたいスイーツです。

手土産などを選ぶなら、その時期に合ったものを選びたいものです。5月中旬から9月中旬までしか味わうことができないのが、ギフトコンシェルジュの裏地桂子さんに紹介していただいた、『御菓子司 亀屋則克』の「涼菓 浜土産 (はまづと)」です。琥珀色の寒天の中に塩っ気がある味噌風味の浜納豆が一粒入ています。よく冷やすと琥珀羹の甘さと納豆の味噌風味が見事に合い、独特の味が楽しめるのだそうです。食べ方としては、貝殻のなめらかな方へ爪を入れて開き、空いた殻ですくっていただくのがおすすめとのこと。京都に行った際にはぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

これからの季節は暑くなる日も増えるため、食欲なども落ちてしまいがちですが、お土産などを選ぶなら食べやすさ以外のところも注意したいところです。美容ライターの前田紀至子さんに紹介してもらったのが、『桃林堂』の「桃の雫」です。ピンク色ならグレナーデン、淡いイエローはピーチパロロ、グリーンはペパーミントで、ブルーはブルースカイと、糸寒天と砂糖から出来た琥珀のほかに、それぞれ洋酒が加えられた、大人の方へピッタリなスイーツです。冷やして食べることで、より一層爽やかな香味が際立つそうですので、少しがまんしてから冷やしてお食べすることをオススメいたします。

梅雨があければ、今以上に暑くなる季節がやってきます。そんな時に選ぶ手土産も、少し涼しさや爽やかさがあるものを選びたいですよね。日本文化の伝道師/JTCL代表取締役の神森真理子さんに紹介してもらったのが、『日本橋屋長兵衛』の「金魚すくい」です。爽やかなレモン風味のゼリーの中に金魚の形をした赤黒の羊羹が入っており、金魚鉢を上からのぞきこんだような透明感があります。2匹の可愛い金魚が仲良くゆらりと泳いでいるようにみえる、日本の涼を感じる逸品です。さっぱりと美味しく食べられてつるんとした口当たりもいいので、よく冷やしてから涼しげなガラスのなどに入れていただきたいスイーツです。

あんみつといえば、寒天は外せません。グルメプロデューサー、グルメブロガーのスイーツ番長さんに紹介いただいた、築地にある『天まめ』の「てんまめ」。屋号が使われるくらいのお店でも一番人気の商品は、神津島産の天草を煮出して熱いまま手絞りして作られる自家製寒天が使われています。歯触り、みずみずしさ、薫りがとても素晴らしいそうです。そして「あんみつ」に欠かせないあんこはに“粒あん”が使われているのも、スイーツ番長さんとしてポイントが高いところだそう。持ち帰りもできますが、その価格（記事をご確認ください！）にも脱帽とのことですので、ぜひ、あんみつ好きな方は、お店に伺ってみてください。

こちらは、有楽町や麹町にある『おかめ』。あんこたっぷりの「特大おはぎ」が有名ですが、これからの季節にピッタリなのが、料理写真家の今清水隆宏さんに紹介していただいた「あんみつ」です。あんこの美味しさを存分に味わえるのはもちろん、他に使われている具材もまたあんこを引き立てつつ、こだわりを存分に感じることができるそう。人気デザイナーによってパッケージがリニューアルしたこともあり、シンプルで都会的なイメージを感じさせ、手土産として渡すときにもピッタリなのだそうです。あんこの美味しさを存分に味わうことができる「あんみつ」、手土産に選んでみてはいかがですか。

最後はあんみつといえば、こちらのお店は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。（株）トータルフード代表/トータルフードプロデューサーの小倉朋子さんに紹介していただいたのが、上野にある『みはし』の「あんみつ」。スルスルと入って口からなくなってしまうような口どけがいい餡子に、プロの技を感じるのだそうです。また、あんみつ全てに使われているものが、最小限なのに最大に良いバランスを感じさせ、あんみつのおいしさを引き立てていると感じるそうです。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。