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イメージを覆すドゥブルベ・ボレロの「ガトー・バスク」
ガトー・バスクというとカスタードクリームが挟んであり、形は丸いイメージです。が、このドゥブルベ・ボレロのガトー・バスクは、長方形。そしてカスタードクリームの代わりイチジクやレーズン、そして近江木苺の3種類のフルーツの味が楽しめます。イチジクは赤ワインとラム酒で煮込んであり、近江木苺はコンフィチュールに加工。
さらに、イチジクとレーズンの生地はクルミのパウダー入りという、リッチな風味が特徴。ガトー・バスクは、もともとスペインに接するフランスバスクで、17世紀ごろから作られていたと言われており、当初はトウモロコシ粉、豚の脂、はちみつで甘味をつけ、バスク地方で生産されるプラムやいちじくやチェリーをはさんだお菓子だったそうです。が、そのうち、フルーツも淘汰され、特にイツァスーと呼ばれる地域のチェリーを主に使用するようになりました。
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その後、素材や冷蔵技術が発達するにつれ、カスタードクリームをはさむように。そんな経緯があるので、このドゥブルべ・ボレロのガトー・バスクのように、イチジクや他のフルーツをはさんであるのが、もともとのガトー・バスクのイメージに近いかもしれません。
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店舗名:ドゥブルベ・ボレロ 大阪本町店
住所:〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-7-4 南星瓦町ビル103
TEL&FAX: 06-6228-5336
*お電話番号はお間違えないようお願い致します。
定休日:毎週土曜定休
営業時間;10:00~20:00
※掲載情報は 2016/06/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フランス菓子・料理研究家
大森由紀子
学習院大学文学部仏文科卒。パリ国立銀行東京支店勤務後、パリのル・コルドン・ブルーで、料理とお菓子を学ぶ。パリ滞在中、ツール・ダルジャン、アンブロワジー、アルページ、フォション、ホテル・ニッコーなどで修業し、ピエール・エルメやジャン・ポール・エヴァンとともに仕事をする。フランスの伝統菓子、地方菓子など、ストーリーのあるお菓子やフランス人が日常で楽しむお惣菜を、メディアを通して紹介している。目黒区祐天寺にてフランス菓子と惣菜教室を主宰。フランスの伝統&地方菓子を伝える「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の理事。「貝印スイーツ甲子園」のコーディネーター、「世界50ベストレストン」の審査員、ル・コルドン・ブルー卒業生代表を務める。毎年、フランスの地方の食を訪ねるツアー、サロン・ド・ショコラツアーを開催。主な著書:「フランス地方のおそうざい」「私のフランス地方菓子」「パリ・スイーツ」「フランス菓子図鑑」など30冊以上。