「なぜスイカに塩をかけて食べるのか?」がよくわかる、塩釜というお菓子

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先人の知恵が、今も世界に誇れる日本のお菓子文化を支えています!

「なぜスイカに塩をかけて食べるのか?」がよくわかる、塩釜というお菓子

塩釜は、もち米を蒸して煎るなどして粉にしたものに砂糖や塩。物によっては、塩漬けのしその葉を合わせるなどして出来る、江戸時代からあるお菓子です。製法は打ち菓子と言われ木形に押しあて、固めてつくる、落雁風の和干菓子です。宮城県の塩竃神社の祭神で、塩の製法を伝えた時に、菓子の作り方も伝授したとされていて発祥の地の地名がつけられたもので、いまでは各地でつくられています。

 

お菓子の説明はこれくらいにしておいて、なぜ今回この塩釜を私がセレクトしたのか??気温が上がり熱くなってくるこの季節。塩分の入ったお菓子を求められるお客様が大変多くいらっしゃいます。そんなお客様からいただく多くの声に「塩っけが足りない気がするんですけど……」「塩の味がしないのだけど……」というご意見をいただくことが多々あります。

 

ごもっともなご意見です!なぜなら塩釜も塩饅頭も塩飴も、塩の味はそんなにしないので!では何故、塩○○なのに塩の味がしないのか??それが今回のタイトルの通り。スイカに塩をかけるのも、料理に塩こうじを使うのも、旨みを引き出すための塩だからですです!

 

あんこだけだったら甘すぎて、夏はちょっとキツイですよね……塩だけだったらしょっぱすぎますよね……。だからもち米を蒸して煎るなどして粉にしたものに、塩を加えて打ち菓子にする。こういったところが日本の菓子文化のすごいところです!

 

正しい情報を知らずに食べたら、そのときは、よくある「昔懐かしいお菓子」というカテゴリーにくくられてしまうんです。しかし正しい歴史と文化を知った時、塩釜の旨みを引き出す塩加減の繊細さと日本の菓子文化にきっと感銘を受けていただけると思います!

あん塩釜

有限会社丸菓 住所:東京都足立区足立1-20-4

※掲載情報は 2016/06/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

二木英一

二木の菓子 専務取締役 商品開発部長

二木英一

「二木の菓子」ではお菓子の専門店として常時約10,000種類のお菓子を取り揃えて日本中、世界中からお客様をお迎えしています。(規模によりますが一般的な小売店で約500~1000種類位と言われています)文化も、環境も違う地域から見つけてくるお菓子は驚きと、感動がいっぱいです!中には決して大型店舗では、売られる事のない名品も沢山あります!私は、食べる時に思わず感情移入してしまう名品を探すべく日々情報収集と自分の足で確認する事を仕事としています。また最近は独自の視点から商品開発も手がけております。それは、私がお菓子のプロとしてお客様から求められる提案に、手土産があるからです。昨今、お菓子ブームから、ただ売れている商品に似せて作った物が多くあります。そこで、決して流行や売れている物の真似ではなく、お菓子が本来持っている手渡しする意味や本物を形にする為、企画からお菓子が出来るまでを「ふたつ木」という自社ブランドでご提案しています。2015年5月テレビ東京「ガイアの夜明け」~進化するお菓子驚きの販売手法~出演 著書「なぜ20円のチョコでビルが建つのか?」Amazonマーケティングカテゴリー1位獲得

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