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歴史から銘菓は生まれる
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以前、広島のお土産で頂いたもので忘れられない味のものがあります。広島駅の近くにある亀屋というお菓子処の「川通り餅」という和菓子です。これまで頂いたお土産の中でも、特に印象深いお土産です。食べる手が止まらず、15個入りを1人で食べました。上質な求肥に胡桃を加えたシンプルな和菓子ですが、その醤油の絶妙な塩気とほんのりとしたきなこの風味が、なんとも言えない気分にさせてくれます。また、爪楊枝が入っているので手を汚す事なく手軽に食べられます。
このお餅は、「三本の矢」のお話でも有名な戦国武将、毛利元就の祖先でもある師親が川での合戦の際に、小石のおかげで大勝利を収めた事がきっかけで、餅を小石に見立てて食べる風習が始まり、「川通り餅」と呼ばれるようになったそうです。そして、元就の孫である、輝元が広島城に移ると、その風習が広島に広がりました。それを現代風にアレンジしたのが亀屋の「川通り餅」です。今では広島の伝統菓子のひとつになっています。このお餅を店舗で直接購入できるのは広島のみで、お電話で注文すれば購入できます。毛利氏が天下統一をしていたら、きっとこのお餅は東京でも購入できたのに、と考えてしまうほど手が止まらない和菓子です。
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※掲載情報は 2016/06/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
NHN PlayArt株式会社 秘書
大伴さやか
国内大手自動車メーカーの総務、広告代理店の営業を経てIT関連企業(後の株式会社ライブドア)に入社。2012年、NHN Japan株式会社(現LINE株式会社)との経営統合を経て、2013年分社化により現職へ。NHN PlayArt株式会社は、2013年4月1日、NHN Japan株式会社(現LINE株式会社)のゲーム事業分割により新設されたエンタテインメント企業です。同年8月1日に現在の社名に変更しました。楽しさ(Play)を創造(Art)する企業としてスマートフォンゲームの開発・運営に取り組んでいます。