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ドイツのクラフトビール
クラフトビールブームが日本でも定着しつつある昨今ですが、ビール大国ドイツでもその波は来ています。若手ブルワーたちがどんどん出て来て、新しいブルワリーもいくつも誕生しています。停滞あるいは下降気味だったドイツのビール醸造所の数がここ数年で若干ですが右肩上がりになっているのは、このせいです。
伝統と革新のブルワリー、リーゲレ醸造所
こうしたクラフトビールブームの中、最近日本に初登場したドイツのクラフトビールがあります。南ドイツ、バイエルン州アウクスブルクに1386年から存続する、リーゲレ醸造所の新しいラインナップです。
リーゲレ醸造所は地下数百メートルに良質の水が取れる素晴らしい環境を持ち、地元に密着しながら伝統的なドイツのビアスタイルを昔のまま丁寧に守りつつ、デザインやコンセプトをがらりと変えた新しいラインナップを数年前に発表しました。2011年に2代目ビアソムリエ世界チャンピオンに輝いた現在の社長、セバスチャン・プリラー=リーゲレ氏が、世界各国のビールを知る中で生み出したシリーズです。
ボトルサイズは0.6L。少し大き目ですが、食事と一緒に楽しみながらみんなで飲める大きさです。それぞれのビールの情報がラベルいっぱいに記載され、合う食べ物も書かれています。
ビール好きならラベルを見ているだけで楽しくなる、そんなビールです。
アマリス50
今年のWorld Beer Cupで、このシリーズの中からATOR 20がカテゴリーNo.44 ジャーマンスタイルドッペルボックまたはアイスボックで銅メダルを受賞しましたが、こちらはまだ日本未入荷。
今回入荷した中から、今の季節にも合うAmaris(アマリス)50を紹介します。
Amarisという名は、ラテン語で苦いという意味のamarusからつけたもの。50は苦いビールと聞いて想像がつく方もいるかもしれませんが、苦味を表す単位IBUが50ということを表しています。使われているホップは4種類で、ハラタウアー・ペアレ、オパール、ヘアスブルッカーとテットナンガー・ミッテルフリュー。ホップの爽やかな香りと清々しい苦味が存分に味わえるビールです。
※掲載情報は 2016/06/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ食品普及協会 代表
森本智子
ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン:http://elfen.jp/
一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。
著作:フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社
ドイツパン大全 誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380