宮沢賢治の童話の世界で見つけた、モーリオの「くるみクッキー」

宮沢賢治の童話の世界で見つけた、モーリオの「くるみクッキー」

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くるみの香りと食感が秀逸な一品

先日、盛岡へ出かけた。

 

数年前にある雑誌で、盛岡の街が特集されていた。

 

小さな喫茶店や民芸品を扱う店が出ていたのだけれど、地元の暮らしにしっかり根付き、しかしながら宮沢賢治の描く童話の世界のような風情もある。そんな印象であった。

宮沢賢治の童話の世界で見つけた、モーリオの「くるみクッキー」

新幹線が駅に到着し、先ず向かったのが「光原社」宮沢賢治がその名を付け「注文の多い料理店」を発刊したお店。

 

民芸品がずらり並んだ店内には、美しい漆器などが目に留まる、童話の世界のような中庭から別棟の可否館でコーヒーを飲む。小さな店内には静かな時間が流れ、観光で訪れた人、地元の人がそれぞれの時間を過ごしていた。

宮沢賢治の童話の世界で見つけた、モーリオの「くるみクッキー」

メニューの中に「くるみクッキー」とあった。岩手、盛岡へ行くのならば、ぜひ光原社へという意見が多かったのだけれど、皆「くるみクッキーが美味しいから」と付け加えた事を思い出す。

宮沢賢治の童話の世界で見つけた、モーリオの「くるみクッキー」

道を挟んだ売店「モーリオ」にて、このくるみクッキーを購入。モーリオという店名は、宮沢賢治が作品の中で盛岡の街をモデルにした地名である。

 

ほろほろとした食感のクッキーに、ヌガーのようなくるみがサンドしてある。くるみの香りや食感がしっかりと残されており、香ばしい。

 

僕は捌かれない味が好きだ。若者向き、年配向き……色々な個性があるのは結構だけれど、誰が食べても美味しいと思えるある一定のラインは必ずある。そういう優しい美味しさ。

 

箱のデザインもどことなく大人っぽく愛らしい。手みやげとしても子供から大人まで幅広く受け入れられ重宝しそう。

 

一口食べては盛岡が少し恋しくなる。そして「注文の多い料理店」のページを開くのであった。

※掲載情報は 2016/05/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

麻生要一郎

Y+Associates 代表

麻生要一郎

1977年 茨城県生まれ。家業の建設会社で建築の企画を手がけた後、水戸でカフェを開業「CAFE DINER ROOM」(水戸) 、東京R不動産の「カフェ+宿 saro」(新島)、「♯108」(初台)を経て、現在は、那須の大きな食卓「chus」をベースに、料理を中心にライフスタイルを提案している。愛猫チョビと2人暮らし。

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