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世界に唯一無二の伝来の秘法で作られた、岡藩御用菓子
世界最高峰の銘菓は九州にあり。
大げさですが、私の父の実家である大分県竹田にある但馬屋さんは、大分県下で最も伝統のある和菓子舗です。現在は6代目ということで当家も200年近くのお付き合い!?になるのでしょうか。そんな私のとっておきの銘菓をご紹介します。
私の子供のころからの大のお気に入りは「荒城の月」。満月のように丸く型どられたカタチは、九州の明け方の白い月をイメージしたものです。
但馬屋さんで有名なお菓子はこの他にもたくさんありますが、一番伝統を持つお菓子が「三笠野」という三日月の形をしたお菓子です。
ふっくら焼きあがった三笠野は、ねっとりとしているような粘りを感じる生地にたっぷりとこし餡が詰められています。
こちらは、時間指定で作業工程を見学できます。
が!秘法とされる「荒城の月」が作られる際は、この窓と奥の窓にはブラインドカーテンがかかり中の様子は全く見えなくなります。
気になりすぎるのでせめて出来たてを店内で召し上がっていただくのが一番のオススメです。店内の設えもとてもお洒落な雰囲気です。竹田の銘水を使ったお茶とともに楽しめます。
荒城の月の秘密のベールは、是非召し上がってからのお楽しみ!ということですね。
メートルのコメント:
雲のような真っ白さときめ細かい肌のような表皮は、まるで生きているかのようにツヤがあり美しいです。
この皮の部分が唇に触れると、それは本当に雲を食べたかのような軽さと、瞬時に消えてなくなるまろやかさという特別な食感です。その触感を追いかけても、もう見つからないぐらいにフワッっと消えていきます。
白餡は外皮の卵の甘さと空気を加えて、ただの白餡と全く違った触感となります。味わいは非常に濃厚で、蜜のような甘さがあります。しかし、この餡もどこかさっぱりとした香りもあり、余韻は軽くさっぱりしています。
まさに唯一無二の九州銘菓……是非お試しください。
※掲載情報は 2016/06/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
国家認定レストランエキスパート
メートル高森
お茶屋にて育ち、23歳で料理長兼ソムリエとなる。その後ホテルや一流レストランで支配人として活躍。現在、株式会社エルアールサービス代表取締役として飲食店を中心に創業支援、人材育成、IT事業、イベント企画、PR事業を展開。主にホテル・レストラン・ブライダル企業のコンサルタントとして活動している。
コンサルティング店舗ではラーメン屋から高級業態までの経験を柔軟にいかし、平均75%の店舗で売上が前年比130%超え、赤字店舗が月200万の利益を生み出すこともある。
日本レストランサービスコンクール「メートル・ド・セルヴィス杯」で優勝、国際大会では、2003年レストランサービス国際コンクール「クープ・ジョルジュ・ド・バプティスト プロ部門」で史上初の優勝となり前人未到の領域に入る。
教育において、業界教科書の執筆ほか、ミシュラン初版において担当店舗が7ツ星を獲得、快適さを表すクーヴェールの数もトップ。コンクールにおいても国内・国際において優勝者・入賞者を多数輩出し世界基準に押上げた日本代表エキスパート。国際大会の運営・審査や国家資格団体のサービスコンクールプロデューサーとしてサービス業界を牽引。