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硬くて丈夫なガラス!
萩と言えば『萩焼』が有名ですが、『萩ガラス』という素敵なガラスがあるから見に行ってみて、と勧められ、萩のガラス工房へ伺いました。
萩市の笠山のふもとにあるこの工房に入ると、緑色のガラスがずらっと並んでいました。なぜ色が緑だけ?と思ったら、これが萩ガラスの特徴。萩ガラスのこのやさしい緑色は、原材料の石英玄武岩(安山岩)に含まれる鉄分の色なのです。
今から約8800年前、笠山は噴火しました。そしてその後の岩の鉄分がこの独特な色彩を放つようになったのだそうです。
今回はビアカップやワイングラスなどを購入しました。ビアカップは細長く、とてもシンプルですが泡立ちもよく、丁度良い大きさです。ワイングラスは白ワインなどを入れると緑色の色彩がさらに際立ち、とても素敵な雰囲気を出してくれます。
この萩ガラス、玄武岩を粉砕しガラスの成分範囲に調合し、ルツボの中で1480度〜1500度に溶解され、完全に泡を抜いて素地をつくり、職人が成形してガラスにしているそうです。これを聞いただけではふーんという感じですが、一般の軟質ガラスは1200度〜1300度で溶解しているので、比べてみると高温溶解した硬質ガラスになります。そのためガラスではありがたい硬くて丈夫なガラスになり、とても日常生活にも使いやすいものになっているという事です。確かに家で使っていても、丈夫な印象。長く使えるガラス食器は嬉しいものです。
通販などでも購入できますし、もちろん、萩にお越しの際には工房も立ち寄ってみてください。ガラス体験なども行え、萩切り子や貫入ガラスなども置かれ、見ているだけでも素敵です。
※掲載情報は 2016/05/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/