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毎月21日は、漬物の日。漬物とは、様々な食材を食塩や酢、酒粕などとともに漬け込んで、保存性を高めるとともに熟成させた食品です。日本各地には、その土地の気候や特産品を活かした漬け物がたくさんあり、同じ漬物でも味付けや材料などが異なることも多いです。今回は、漬物の日に食べたい、お酒にも白飯にもピッタリな漬物をご紹介いたします。有名なものからご当地ものや外国の漬物まで、10品を厳選しましたので、ぜひ自分の合わせたいモノと一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
1:バリバリ、ザクザクとした歯ごたえが味わえる「おらがむら漬け」
漬物といえば、これを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。京漬物の代表格とも言える紫色をした酸味のある漬物「しば漬け」。なかでも【ニシダや】の作るオリジナルのしば漬け「おらがむら漬け」は、胡瓜、茄子、生姜、茗荷、しその葉、どれもバリバリ、ザクザクとした歯ごたえが段違いで、野菜特有の旨味を噛むたびに味わえるのもその特徴です。いままで食べていたしば漬けとは、ひと味もふた味も異なる「おらがむら漬け」。ぜひ機会が有っても無くても、一度はどうにか食べていただきたい漬物です。
2:限定時期にしか味わえない水茄子の漬物
漬物でも一年中流通するものもありますが、中には季節が限定され特定の時期にしか味わえない漬物もあります。5月~10月の期間だけ、泉佐野市にある「割烹松屋」で泉州地方の伝統野菜である「水茄子」を使った漬物を作っています。非常に水分が多く皮が薄くて柔らかい茄子で、アクがなく生でも食べられるのが特徴です。特上水茄子だけを使用し、天然塩で丁寧に塩もみし、美味しく熟成した糠床で漬け込まれます。通販でも楽しむことができますが、日が経つにつれ漬かりも深くなるので、味の変化も楽しめる、この時期にしか味わえない漬物です。
3:おかずとしてもしっかり美味しい「福神漬け」
漬物も食べ方が色々とありますが、カレーにとってなくてはならない漬物の一つ「福神漬」。カレーに福神漬けが添えられるようになったのは諸説あるそうですが、福神漬の甘さがインド料理の「チャツネ」の代わりとしてカレーの辛さをマイルドにする役割からだったようです。上野にある【酒悦】の「福神漬け」は、おかずとしてもしっかりしたものですので、お酒のつまみにもピッタリな漬物です。
4:堅めの歯ごたえと爽やかな酸味が味わえる「たくあん」
日本の漬物の代表格「たくあん」。落語でも題材として使用されることもあり。誰もが一度は食べたことがある漬物ではないでしょうか。味付けも色々とありますが、昔ながらの「たくあん」が食べられるのが、銀座八丁目にある銀座三河屋。宮崎県田野市で栽培された大根を寒風で乾燥させ、赤穂の海水塩、道南産天然昆布、和歌山県かつらぎ町の柿の皮と糠で半年以上漬け込んだもので、爽やかな酸味が味わえます。堅めの歯ごたえと酸っぱい、昔ながらの「たくあん」を味わいたい方には、オススメです。
5:歴史ある味噌の味をたっぷり堪能できる「味噌漬け」
伝統的な製法で作られた味噌で作られた漬物をご紹介します。新潟県上越市の杉田味噌醸造場で作られているのが「味噌漬け」です。大根、胡瓜、茄子、生姜、山ごぼう、昆布がじっくりと漬け込まれ、素材による味の違いもしっかりと感じることが出来ます。江戸文政から伝わる伝統的な「味噌の蔵元」が作る、食べると味噌の美味しさが素材にまで浸透している「味噌漬け」、一度食べてもらいたい漬物です。
6:食べ方も二通りある「きり漬」
旅行などで地方にいった際に、漬物屋さんを目にした方も多いのではないでしょうか。地域ごとに漬けるもなども異なるので、地域の味を感じるのにもピッタリな食材の一つでもあります。飛騨地方の一帯で食べられているのが「きり漬」です。白菜を切って漬けるから切り漬けと呼ぶようですが、【若宮食品】の「きり漬」には白菜と赤カブ、青菜も入っています。食べ方もそのまま食べるのと、焼ききり漬として炒めて食べたりもするそうです。飛騨に行った際には、ぜひ食べてみたいご当地の漬物です。
7:べっ甲色の輝かしい色が特徴の「守口大根」
そのまま食べたら食べにくいけどとてもインパクトがある「守口大根」。愛知県丹羽郡扶桑町の木曽川河畔で作られ、なんと長さは1m80cmにもなる特定の土壌しか育たない長い大根です。べっ甲色の輝かしい色になるまでは、塩で2回、酒粕で2回、さらに仕上漬も入れると5回も漬け込みを必要とします。
食べる際は、水洗いせずに粕をとるだけでよく、風味もあって美味しくいただけます。お酒のおつまみにも最適です。他にはごはんにのせたり、そうめんの薬味にしたりしてもおいしく食べられる漬物です。
8:程よい固さにピリリと唐辛子が効いた「しょうゆ大根」
お米やお酒が作られる地域では自然と漬物もおいしいものが多いそうですが、滋賀も例外ではありません。近畿地方の米倉ともいわれ、お米と共に漬物文化も育ったそうで、滋賀県近江にある【山上】の赤重ねやみぶな漬、しょうゆ大根などの漬物、中でもしょうゆ大根は、程よい固さにピリリと唐辛子が効いてお酒のおつまみにもぴったりなのだとか。滋賀県近江を訪れたなら、お酒のみの方へのお土産に選びたい漬物です。
9:韓国全土から集めた素材を使い、本場と同じ製法で作られた「キムチ」
日本でもおなじみになった韓国の漬物「キムチ」。日本でも食べることができる本場のキムチを続けてご紹介します。まずは、キムチ博物館まで作ってしまった【妻家房】の「キムチ」。塩は西海岸のコムソでとれた天日塩、唐辛子は慶尚北道の青松(チョンソン)産、アミの塩辛は広川(クァンチョン)産、江原道産の高原白菜など、韓国全土から集めた素材を使い、本場と同じ製法で作られています。博物館に訪れて、自分好みのお酒に合うキムチを見つけてみるのはいかがでしょうか。
10:冷蔵庫で1週間から2週間寝かせるともっと美味しくなる「キムチ」
こちらも韓国料理屋さんの「キムチ」ですが、なんといっても魅力なのがその価格。【コリアスンデ家】の「キムチ」は、1kg入ってたったの1,000円なのだそうです。 味は酸っぱすぎず、甘すぎず、バランスが良いのだそうです。お酒のつまみとしては、そのまま食べてもカッテージチーズの上に載せてもおいしく食べられますが、オススメは冷蔵庫で1週間から2週間寝かせること。お店では作りたてを販売しているので、持ち帰ったら忘れずに冷蔵庫にしまってください。
※掲載情報は 2016/05/21 時点のものとなります。
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