東京屈指の住宅地として知られる世田谷区。高級住宅街から庶民派な地域まで、常に活気のある街として知られています。渋谷からもほど近く、大都会ながら世田谷公園、駒沢公園など、自然が多く残る街として知られ、環境も良く居住する場所として都内でも人気のスポットです。地方からの上京組にとっては、憧れの街でもある世田谷。飲食店も多く退屈することはありません。そんな多くの人で賑わう世田谷。そのなかにこそ名店は存在するはずです。今回は世田谷区にスポットを当てた東京土産をご紹介します。知る人ぞ知る名店から、そして話題のショップまで、キュレーターたちのお気に入り率の高い穴場スポットを厳選してお届けします。実は近所だった、昔よく通っていた道！なんてこともあるかもしれませんよ。

東急東横・目黒線、奥沢駅から徒歩一分。駅近くにあるパン屋さん「アルチザン・ブーランシェ・クピド」。メニューも豊富で魅力的なアイテムが並ぶこのショップ。地元でも愛されているパン屋さんです。なかでも、ベリーのぎっしり詰まったフリュイージュと塩キャラメルバナナのデニッシュは、素材の盛り盛りな食感と絶妙なバランスが秀逸。ボリュームのあるデニッシュであるため、いくつか購入しシェアするのも良い手かも！

惜しまれつつ2007年に閉店してしまった東京・中目黒の名店【ラ・ブランジェ・ナイーフ】が9年の時を経て再出発。その場所として選んだのは、梅ケ丘、三軒茶屋の中間くらいに位置する環状7号線と淡島通りが交差する近辺の若林。開店当時と変わらないメニューがあるのも懐かしく思わせるラインナップで、手ごろな価格帯であるのも良いところ。イギリスパン、ドイツパンなど、本場仕込みのパンを、再び口にすることができるのも嬉しい限りです。

フランス菓子の第一人者として知られるパティシエ河田シェフが作るシュークリーム「シュー・パリ・ゴー」は、ショップ【オーボンヴェータン】の人気商品。ザクッと香ばしい硬めのシュー生地にダイスカットのアーモンドナッツクラッシュが食感ともに良し。なかに目いっぱい詰まったカスタードクリームは、バニラビーンズが効いた濃厚な味わいに必ずや感動を覚えるはずです。最寄駅は東急大井町線「尾山台」駅。

パリで修業を重ねたシェフによって作られる「コロンビエ・フリュイ・ルージュ」が人気となっている東急田園都市線「用賀」駅からほど近くにある【パティスリーリョウラ】。コロンビエは、キリスト教に古くから伝わる復活祭から数えて第七日曜のパントコートに食べるフランスの各家庭に伝わる伝統的なお菓子。赤い実のフルーツピュレによる絶妙な酸味とアーモンド生地のしっとりとした食感、そして豊かな香りがたまらないスイーツです。

世田谷線「松陰神社前」駅からほど近くにある【ブーランジェリースドウ】。フランスの古典的なお菓子であるブール・ド・ネージュを、ショップオリジナルでアレンジし、キューブ上に作り上げたのがオーナーである須藤秀男氏の名前を冠した「スドウキューブ」です。ホロホロと口の中でほどける食感と、芳醇なバターの香りがたまらない上品な味わいのこのお菓子。もちろん、ショップ名物となって人気のアイテムなんです。

田園調布と並び世田谷の高級住宅街として知られている「尾山台」。バウムクーヘン専門店として知られる【バウム尾山台】の中でも、人気の商品は、ブランデーを使用して作られたブランデーバウム。バウムクーヘンにたっぷりと染み込ませたブランデーの香りが濃厚で大人のスイーツとして人気です。紅茶やコーヒーだけでなく、白ワインなどとも相性が良く手土産として、たいへん喜ばれる粋な逸品となるでしょう。

多くの飲食店が並ぶ東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩10分。喧騒を離れた落ち着きの場所にある【パティスリー・オクトーブル】のクグロフ・オ・マロンは、たっぷりと使用したバターと西洋栗のペーストを多く練り込んだ、芳醇な香りがクセになるスイーツです。フランスを象徴するクグロフ型が印象的なクグロフ・オ・マロンは、見た目も華やかで、パーティや手土産に、喜ばれること間違いなしのアイテムでしょう。

世田谷線「三軒茶屋」の駅改札からすぐにある「かしわや」。かれこれ30年以上にもわたり今川焼を作っている老舗として知られています。小倉、クリームといった定番餡だけでなく、季節によって特別な餡もラインナップされます。たっぷりと詰まった餡がボリューミーな今川焼。生地表面には「おぐら」、「クリーム」などと焼き印が施されており、中の餡も一目瞭然。日本で昔から愛されている古典的なスイーツは、いかがでしょうか？