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熱々にするのが缶要(かんよう)
先日、イギリス在住の友人が教えてくれたのが、イギリスの朝食「ビーンズ オン トースト」。家庭でも食べるし、お店の朝食メニューにも必ずといっていいほど出てくる定番メニューだそうな。
その名の通り豆を味わう料理だが、乾燥豆を使うより、柔らかく炊いて味付けしてある缶詰を使うのが便利。ハインツブランドのベイクドビーンズ缶なら、日本でもネットや輸入食品店で手軽に買える。それをパカッと開けて、小鍋で熱々にしてやろう。焦げつかないようにかき回し続けること。
トーストは表面かりかりに
豆を温めるあいだに食パンを焼き、バターをたっぷり塗っておく。同時進行で目玉焼きも作っておくのが上手い手です。
ナイフとフォークで食べよう
かくのごとし。
ようするにトーストにベイクドビーンズ缶の中身をかけ、卵焼きを添えただけであります。
茫漠とした味がよし
かりっと焼いたトーストに、トマトソース味のベイクドビーンズが染みていくので、かりかりとふにゃふにゃ両方の食感が愉しめる。英国で活躍した俳優・楠原映二氏によれば「あれだよ。あの、かた焼きそば! ちょうどあんな食感だな」。
ベイクドビーンズ缶は砂糖の甘さがあり、塩気はほとんどない。つまりパンチがない味だ。だから、ここにケチャップとかビネガーとかタバスコとかをかけるのもいいのだけれど、僕はこの茫漠とした味がけっこう気に入っている。味が強くないということは、毎日食べても飽きないということだ。
おそらく英国人は、これを毎朝食べ続けても、何の不満も漏らさないだろう。というより、そういうルーティン化した生活を好みそうな気がする。確かめたわけじゃないが、どうもそんな気がする。
ハインツのベイクドビーンズ缶の原材料は、豆、トマト、水、砂糖、醸造酢、調整とうもろこし粉、塩、スパイス類、ハーブ類。実にシンプルで、化学合成添加物が入っていないのも気に入っている。
ごちそうさま!
※掲載情報は 2016/04/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰博士
黒川勇人
昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com