【4月12日はパンの日】廃棄パンをリサイクルして醸造するベルギービール

【4月12日はパンの日】廃棄パンをリサイクルして醸造するベルギービール

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ベルギーの食材廃棄の約12%がパンという事実

【4月12日はパンの日】廃棄パンをリサイクルして醸造するベルギービール

醸造するのは、ベルギーの「ブラッセルズビアプロジェクト」。ベルギーでは中世より修道院でビールが造られ、ふるまわれていました。以後、ベルギーで培われた伝統のビール醸造技術と、現代、世界で広まる新たなクラフトビールの流れの両方に刺激を受けたのが、2013年に立ち上げた「ブラッセルズビアプロジェクト」の代表であるセバスチャン氏とオリビエ氏。さまざまに独創的なビールを生み出す彼らは、ベルギーの食材廃棄の約12%はパンだという事実を憂い、その廃棄となるパンを利用して造ることをスタート。そして生まれたのが、ブラッセルズビアプロジェクト『BABYLONE(バビロン)』です。

ブレッドビターのビールの味わいはほんのりと塩味

【4月12日はパンの日】廃棄パンをリサイクルして醸造するベルギービール

ダークアンバーカラーのビールは、口に含むとキャラメルのような香ばしさと、ホップの柑橘の香りと苦味が広がります。感じるのはほんのりとした塩味。これは、原料に使われているパンに含まれる塩味に由来しています。立ち上げの年からこのビールの試作をスタートし、まずは500kgの廃棄パンから4,000リットルの試作ビールを醸造。そして、ようやく完成したのだそうです。古代、元は同じ原料から生まれたパンとビール。それぞれの道で進化を重ね、数千年の時を経て、リサイクルという形でこのビールで再会を果たしました。そのビアスタイルは「ベルジャンブレッドビター」です。

 

4 月12日はパンの日。すばらしいパンとビールを生み出してくれた古代の人々に、そして食べ物をありがたくいただけることに感謝をこめて、おいしいパンと一緒にこの「ブレッドビター」のビールで乾杯してみませんか?

 

※日本では法令上、発泡酒に分類されます。

※掲載情報は 2016/04/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

宮原佐研子

ビアジャーナリスト/パンコーディネーター

宮原佐研子

日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』(宝島社)、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』(KADOKAWA)他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ?パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。

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