桃カステラ
万月堂 住所:長崎県長崎市愛宕2-7-10
先日、私の教室を卒業した生徒さんが焼き菓子販売をされたということで、長崎へ行って参りました。生憎の雨ではありましたが、久しぶりの長崎への小旅行(というのでしょうか)でした。今回はぜひとも長崎で有名な桃カステラにお目にかかりたいと、1つの目的として頭に入れての長崎入り。
長崎は山あり海あり都会あり田舎ありと、小さな土地に一気に色々な風景が密になっている街。九州の中でも一度は訪れたい。一度は住んでみたい。そう言われる場所です。
街を車で走ると、平坦な場所よりも坂道が多く、坂は坂でも急坂で、車で上がるのもエンジンがうなるくらいの場所もあります。
今回ご紹介するお店「万月堂」も、坂をのぼりつめる道の中腹にありました。
小さなお店ですが、中に入ってびっくり!
桃カステラのみ販売なのでしょうか?カステラだけが店内にずらりと並んでいます。
そして、一般的には桃の節句のひなまつりでのお菓子だと思われていますが、実は縁起物のお菓子で、出産祝い、結婚祝い、厄入り、厄払い、還暦、古希、米寿、白寿などのあらゆるものに贈られていますので、桃カステラはひな祭りだけだから桃カステラだけの販売でこのお店は大丈夫なのでしょうか?という心配は不要でした(笑)。
万月堂さんの桃カステラは地元の人からも「桃カステラと言えば万月堂」と言われるほどの名店!私も賞味させていただきましたが、ふんわりのカステラスポンジと上の砂糖菓子も調和されていて食べやすい!
少し大きめではありますので、皆さんで切り分けてお召し上がりいただいたらいいかもしれませんね。このふんわりさを実感したら感動するはずです。
長崎の街も散策してみましたが、福岡や東京などとは趣が違う景色。南蛮文化が入った街なために、あちらこちらで日本の中の南蛮文化などの海外の景色が見られます。
カステラももとはポルトガルの南蛮菓子で、戦国時代にポルトガル人が長崎に伝えたそうです。そして今回の桃カステラの始まりは長崎カステラの老舗「松翁軒」が始まりです。
松翁軒は長崎3大カステラと言われる(文明堂・福砂屋と並ぶ)老舗で、他のお店と違うのは、東京進出をしないお店。福岡と長崎のみでの展開で地元の中で長年愛されてきました。
ずっと地元で足をつけてながめてきたからこそ、長崎に根付くような桃カステラが生まれたのではないでしょうか?
万月堂さんとは違うデザイン。長崎のカステラ屋やケーキ屋さんなどで並ぶ桃カステラはすべてデザインが違いますので、長崎にお越しの際には、桃カステラ巡りをされるのも楽しいかもしれません。
そして、ぜひお土産として、お祝いの贈り物に。長崎の違った形の良さがお分かりになるかと思います。
店舗名:万月堂
住所:長崎県長崎市愛宕2-7-10
連絡先:095-822-4002
万月堂 住所:長崎県長崎市愛宕2-7-10
※掲載情報は 2016/03/22 時点のものとなります。
スイーツプランナー
山口真理
福岡と東京を拠点とし、カフェや企業などのメニュープランニング多数。全国を訪れて生産者と出会い、食卓をつなぐパイプ役として素材をベストな状態でスイーツに添えるレシピ提案をする。福岡県農商工連6次化産業開発アドバイザー。農家をピックアップした冊子と食材をセットで送る「ふくおか食べる通信」レシピコーナー撮影フードスタイリスト並びにメニュー開発。フードコーディネーターとして撮影スタジオでのフードスタイリングも多数。Yahoo!JAPAN「日本の定番選定委員会スイーツ101」選定人。フェリシモ商品「シリコン型お菓子の会」「ミニシリコン型お菓子の会」プロデュース。フェリシモ出版「毎日のごはんを楽しく作る雑貨のカタログSweetsBook」ポプラ社「スイーツの仕事」出版。文化放送「ピピットサンデーWakuwakuMix」出演。