記事詳細
紹介している商品
ドイツ全土で根強い人気を誇るチーズ
ビールとソーセージというイメージが強いドイツですが、実は、ヨーロッパ有数のチーズ生産国でもある事は、日本ではまだあまり知られていません。中世から乳製品を保存期間を長くするために、ドイツではチーズ作りが行われてきました。現在、ドイツで作られているチーズはアメリカに次いで、世界第二位の生産量を誇っています。
さまざまな種類のチーズが存在しますが、その中でも特に有名なのがスイス、チェコそしてオーストリアとの国境に位置する「バイエルン州」で作られる「アルゴイヤー・ベルクケーゼ」です。
バイエルン州の限られた産地のみで作られるチーズ
ドイツ最大の面積を有するバイエルン州は、ドイツ南部に位置しています。州都はミュンヘンで、ベルリン、ハンブルクに次ぐドイツ第3の都市です。最も有名な観光スポットはノイシュヴァンシュタイン城ですが、バイエルン州には他にも、世界中の観光客を魅了する豪華な宮殿や古城、バロック教会などの歴史的な建築物と街並みが、現代の都市と見事に融合し残されています。
一方で、国立公園、自然・景観保護区、森林なども存在し、数多くの自然に触れられる州でもあります。その豊かな自然環境で作られるのが「アルゴイヤー・ベルクケーゼ」なのです。アルプスの高地牧場で放牧された牛の無殺菌牛乳でこのチーズは作られていて、限られた地域のチーズだけが「アルゴイヤー・ベルクケーゼ」として認められます。主に4ヶ月~24ヶ月熟成されたものが販売されています。このチーズは、まるでナッツを食べているような味わいが特徴的で、熟成期間が長ければ長いほどナッツのような風味が強くなります。
ドイツでは、ほとんどのスーパーでは必ずこのチーズを見かけますし、ホテルのレストランの一品としてもよく使われています。家庭では、グラタンのように野菜などに載せてオーブンで焼いて食べたり、シュペッツレと呼ばれるドイツの麺料理にも良く使用します。もちろんビールやワインにもよく合いますし、パンにスライスした「アルゴイヤー・ベルクケーゼ」を載せて食べるのもおすすめです!是非、ドイツチーズの魅力を堪能してみてください!
今回は文化担当 二等書記官 アンドレア・フィンケンさんにお話を伺いました。
※掲載情報は 2016/03/17 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。