仕事で地方に行った際、仕事も重要ですが、やっぱり楽しみなのが、地元の方に聞いたり、調べたりして見つける、その土地で食べるおいしいモノ。お土産もつい駅や空港などで手短に済ませてしまうこともありがちですが、その土地で食べたおいしかったものを、家族や同僚へのお土産にも選んでみるのはいかがでしょうか。今回は必ず買って帰りたい、おいしいお土産を紹介いたします。最近人気のモノ、食べるのに躊躇してしまうモノ、定番のモノから変り種まで、地域性も感じられるお土産を選んでいますので、渡した方には絶対に喜んでもらいましょう！

数年前に出た名前にインパクトがある新しいスイーツを紹介いたします。さつまいもは宮崎産、チーズは熊本産生乳を使っている「とっとーと」。「とっとーと」は博多弁で「取ってあるよ」という感じだそうで、甘いさつまいも、手亡豆、マスカルポーネ、卵黄、バターなどを練った生地を成型して焼いて作られています。紹介者のFoodWatchJapan 編集長の齋藤訓之さん曰く、一口食べて「おぉ、芋じゃないか」というのが印象で、本当の焼き芋のようにさつまいもの風味があるとのこと。地下鉄の広告などでも紹介しているほど売り込んでいるそうですので、一度味わってみてはいかがでしょうか。

福岡からちょっと糸島市には、地元の方が案内したいほどの美味しいプリンがあります。塩が専売公社で販売されていた時代には、あまり良質な塩が市場に出回らず、それだったら自分でおいしい塩を作ろうとし、福岡で数少ない南向きの場所で塩田をつくる条件も満たしていた糸島市にある【工房とったん】の「花塩プリン」は、キギ・KIGI代表　アートディレクターの植原亮輔さんに紹介いただきました。購入まで1ヶ月待ちになる事もあるそうですが、味もプレーン、ごま塩、生チョコ（期間限定）の3種類。1日に1800個売れることもあるという、お土産にもぴったりなスイーツです。

お土産を選ぶなら、その土地でしか味わえないモノを選びたいですよね。福岡県福岡市ある【こぐまや洋菓子店】では、お店のキャラクターのしろくまのぬいぐるみ「タツオ」くんを見にお客さんも来るほどで、その人気キャラクターをイメージしたのが「こぐまかろん」です。クマの形に絞られ、どの顔も愛おしい表情で大人から子供まで人気のスイーツで、スイーツプランナーの山口真理さんに紹介いただきました。中身は、木苺、キャラメル、レモンの3種類で、500円玉よりも大きいマカロンで、食べ応えも十分。他にもお菓子は多く販売していますので、見た目も中身もおいしい「こぐまかろん」を目当てに、お土産探しに行ってみてはいかがでしょうか。

食べ物が美味しい街としても知られる福岡には、洋菓子界でも伝説的なお菓子があります。今では全国区となった焼き菓子「ダックワーズ」は、【16区】という店が最初に開発し、フランスからもレシピを教えて欲しいと言われるくらいの日本発のお菓子なんです。スイーツプランナーの山口真理さんに紹介いただきましたが、アーモンド、粉糖、メレンゲの生地にアーモンドペーストとバタークリームを混ぜ込んでサンドし、小判の形をしているのが特徴です。手でもって食べるにはちょうど良い大きさなので、片手でも食べやすさも魅力です。手軽さが人気の理由でもあると思います。

福岡出身の方も魅了されたスイーツを紹介します。紹介者のモデル/ヨガインストラクターの扇田純さんに紹介してもらったのが、明治38年に博多で創業した【石村萬盛堂】の「塩豆大福」。皮の部分はもちもちと柔らかく、豆の部分はほどよい歯ごたえを残します。なんともクセになる絶妙な塩加減の秘密は、使用する赤えんどう豆を何回も蜜に浸してこまめに塩を調整しながら炊き上げているからなのだそう。福岡空港でも販売されているそうですが、夕方には売り切れてしまうこともあるというほどの人気の商品。見かけたら絶対に手に取りたいスイーツです。

購入できる場所が限られているお菓子を紹介します。福岡に本店があり、東京と名古屋に1店舗ずつしかない【鈴懸】。管理栄養士/料理研究家の鈴木あすなさんは、お持たせで頂いたことがきっかけで「鈴乃○餅」を知ったそうですが、直径わずか5cm足らずの見た目もかわいい一口サイズのお菓子。とてももっちりした佐賀県産のヒヨクモチを使用した皮に、十勝産の小豆を使用した餡が包まれており、皮はしっとり、餡は上品な甘さで、どら焼きとも違った食感が味わえるのだそうです。福岡に行ったら、ぜひお土産に選びたいお菓子です。

福岡土産といえば、やっぱり明太子。いろいろなお店のものがありますが、NHN PlayArt株式会社 秘書の大伴さやかさんは、地元の方に教えてもらったのがこの「あごおとし」です。“あごが落ちるほどおいしい明太子“は、卵のまろやかな味を引き立てる辛すぎず、とても食べやすく、ごはんに乗せても、そのまま食べても美味しいのだそうです。感じる事ができます。日本酒のお供にもぴったりのおつまみになります。お土産にはもちろん、ちょっとしたギフトなどにもぴったりな桐箱入りの詰め合わせセットなどもあるので、用途によっても使い分けられる“あごが落ちるほどおいしい“辛子明太子です。

福岡で明太子を初めて販売した「博多明太ふくや」。客室乗務員OGの広瀬しのぶさん紹介してもらったのは、明太子ではなくて、新しく販売されたの「めんツナかんかん」。食べ方も、定番の白いごはんのお供、おつまみや和風パスタなどに合わせているそうで、柚子を絞って合わせるのがお気に入りとのこと。この他にも、明太子増量タイプと、辛さ増量タイプの種類があり、「3缶食べ比べセット」も販売されていますので、お土産に小分けするのもオススメ！ちなみに広瀬さんのお気に入りは、「明太子増量タイプ」だそうです。

福岡土産といえば、明太子を思い浮かべる方もいると思います。明太子そのものも、もちろん美味しいですが、ここではちょっと変わった明太子のお土産を紹介いたします。博多でも有名なバー「サンボア」のお店でも出されていて、そこから研究を重ねて生まれたのがこの「博多明太子からすみ」です。味も、ぴりっとした辛さが特徴の「辛子」、ぴりっとした辛さの奥に香ばしさ等が感じられる「八味」、燻製香がクセになる「燻製」の3種もあって、好みのものを見つける楽しさもあります。こちらを紹介してくれたのは、元プロマラソンランナーの有森裕子さん。塩分も控えめで、だしの味も凝縮されていているので、ちょうどいい「ぴりっ」とした味で気に入っているとのこと。目新しいお土産を探している方、ぜひ手にとってみてください。

こちらも地元の方に愛されており、「小倉の人なら、知らない人はいない！」とまで言われるほどの名物【揚子江】の「豚まん」です。工場から小倉周辺にあるテイクアウト店舗に配送されるというシステムで、毎日何度もできたてが届けられているのだそうです。紹介者のフードジャーナリストのはんつ遠藤さんは、購入して食べるのがオススメで、ねぎの仕込みから全て手作業だそうで作られる熱々の「豚まん」は、肉汁たっぷりで、豚肉や玉ねぎからでる旨みがたまらないとのこと。「生地の低温発酵」という方式で、氷も使って一晩じっくりと発酵させられる、もっちりとした食感の生地も秀逸だそうですので、ぜひお土産とは別に、その場でも食べてみてください。