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アジアと西欧のマリアージュ モダン・タイ料理を味わう
息をのむこの美しい夜景はバンコクにあるホテル屋上61階のグリル&バー。昔ながらの街の景色が残りながら現代アートのような高層ビルが立ち並ぶ街・バンコクは「アジアのロンドン」とも評され、多くの外国人が住む国際色豊かな街です。世界的に有名なマンダリン・オリエンタルホテルをはじめとした一流ホテルが点在し、ホスピタリティー溢れるサービスと共に様々な国の料理を味わうことができます。
今住むロンドンでは「モダン・ブリティッシュ料理=イギリスらしい素材を活かしながら異国のエッセンスを取り入れた料理」が話題となり定着しています。バンコクも同様に「エキゾチックなモダン・タイ料理」を味わうことができ、年一度この街を訪れる楽しみのひとつです。
今回はタイの料理業界を牽引し続けるタイで著名なセレブシェフ・Phol Thantasatien氏が手がけるカジュアルレストラン・Wicked SQ1の人気メニューを自宅用のレシピでご紹介します。タイ、アジアに西欧諸国の料理を絶妙にマリアージュさせたモダン・タイ料理を気軽に楽しむことができ、流行に敏感な現地の人達に人気のお店です。
SOFT-SHELL CRAB ROLLS WITH HERB GARDEN DIPPING
*カラリと甘く揚げられたソフトシェルクラブと野菜&ハーブの層が美しい「生春巻き」。
TOM YUM TACO CIPS
* トムヤムクンの爽やかな風味とチーズのコクが美味しいクリスピーな「タコチップ」。
WICKED MISO GREEN CURRY WITH PRAWN
* セントラルキッチンで作られる香り高いオリジナル・カレーペーストと隠し味で使用されているコク出しの味噌が入ることで人気の「エビのグリーンカレー」。
BBQ PORK RIBS
*タイの屋台料理「カオ・ムーデーン」を上質なポークリブを使用して現代的に豪華に味わい深く作り上げた一品
オーナーのPHOL氏はアメリカでMBA修了したのち俳優として活躍する一方でレストラン経営や料理TV番組も手がけています。タイ料理の第一人者といわれているシーサモン女史より料理の伝承を受け、またタイにフランス料理学校ル・コルドン・ブルー 創立時に主席で卒業し、パリ本校から同校のタイ大使にも任命されています。
伝統的なタイ料理と食材の魅力を可能な限り引きだし生み出される、独創的でインターナショナルな料理は五感を刺激する品々です。
高級ブティックが並ぶショッピングモールや地元の有名大学もあるバンコクの中心地・サイアム駅直結のロケーションに約1年前グランドオープンした商業施設・Siam Square One内5Fにある交通の便も良いお店です。バンコクにご旅行の際はぜひ訪れてみて下さい。先ずはアートの様なカラフルなメニューを見て注文に迷うことと思います。そしてよい意味で期待を裏切られることと思います。
今回ご紹介する鮮やかな色合いで目にも美味しい「Cheesy Tom-Yum-Goon Penne(チーズ・トムヤムクン・ペンネ)」のレシピは、先日タイを訪れた際Phol氏より教えてもらったものを日本の自宅で気軽に作ることができるようにアレンジしたものです。
レシピ内で使用するトムヤムペーストのお勧め商品は、タイでも良く目にする調味料会社・MAE PLOYのもので、小分けになっている便利なタイプもあります。日本でインターネット等での購入もできるようです。現地・タイではトムヤムペーストを使用することはあまりないのですが、このペーストにはトムヤムクンの美味しさの基本となるハーブ・レモングラス、カフェライムリーフ、ガランガーの風味などが凝縮して詰まっていて、日本の家庭で爽やかでコクのあるタイの味わいを楽しむことができます。
春に向けてなにかと行事が多い頃。テーブルが華やぎまた珍しい味わいのシンプル・モダン・タイ料理の一品。毎日の食事と共に、おもてなしの席でも活用頂ければ幸いです。
Cheesy Tom-Yum-Goon Penne
<材料 2人分>
・ペンネ・・・140g
・エビ(その他お好みのシーフード)・・・4尾
・トマトペースト・・・小さじ2/3
・トムヤムペースト(市販のもの)・・・(1)小さじ1、(2)小さじ1/2
・鶏ガラスープ(もしくはチキン、野菜スープ)・・・120ml
<A>
・ナンプラー(もしくはアンチョビペースト)・・・小さじ1
・グラニュー糖・・・小さじ1
・生クリーム(もしくはココナッツミルク(クリーム))・・・大さじ3
・ピザ用チーズ・・・大さじ2
・オリーブオイル・・・適宜
・パルメザンチーズ&パン粉・・・適宜
・唐辛子(あれば生のスライス)・・・1本〜
・ライムもしくはレモン・・1個
<ハーブ>
・パクチーもしくはイタリアンパセリ、万能ねぎの小口切り・・・適宜
<作り方>
1.鍋に湯をわかし、塩適量(水2Lに塩大さじ4が目安)を加えて、ペンネを茹でる。
2.フライパンにオリーブオイルを温めエビを入れてさっと表面を焼いて取り出す。そのフライパンにトムヤムペースト(1)とトマトペーストを入れて炒め香りが立ったら 鶏ガラスープを加える。ひと煮立ちしたら<A>とピザ用チーズを加える。
*辛味が好きな人はここで唐辛子を入れると良いでしょう。
3.取り出したエビ、ゆであがったパスタ、トムヤムペースト(2)を加えてよく混ぜる。
4.耐熱皿に盛り、パルメザンチーズ、パン粉、オリーブオイルを適量ふりかける。
5.オーブン(200度)もしくはオーブントースターに入れて、表面にこんがりと焼き色がついたら取り出す(5~10分程度)。仕上げに切ったライムと、ハーブをのせて出来上がり。カリカリに焼いた薄いガーリックトーストを添えても良い。
※掲載情報は 2016/02/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理講師
小林ひろこ
著書:パパッと簡単!タイ料理/PHP研究所刊
料理・監修:ITADAKIMASU/タイ HWM刊
江戸時代から続く家に生まれ栄養士である母が作る、昔ながらの日本の家庭料理に幼少より慣れ親しむ。
夫の転勤に伴いロンドン、バンコクに在住。
日本では、雑誌の料理連載や学校・企業・大使館・レストラン等での講座やイベントで「基礎を大切にしながらの実践的な料理・マナー講座」を開催する。
・ ル・コルドン・ブルー ロンドン校、バンコク校卒業 ディプロム取得
・ タイ文部省認定 料理学校 卒業
・ タイ料理の第一人者 シーサモン・コンパン博士に料理・食文化を学ぶ