記事詳細
アイルランドで唯―生で食べる海産物
日本と同様に四方を海で囲まれたアイルランドでは、海の幸も豊富に採れます。日本では、刺身や寿司など生魚を食べますが、アイルランドでは基本的に海産物は生では食べません。そんなアイルランドで、唯一生で食べられるのが「牡蠣」です。アイルランドでは牡蠣は調理する事はなく、生でしか食べません。アイルランドの牡蠣は日本の牡蠣に比べ丸い形をしていて、味もクリーミー、ギネスビールによく合います。
牡蠣×ギネスのビッグイベント
アイルランドの西海岸に牡蠣の名産地として有名なゴールウェイという町があります。毎年9月に、町中が牡蠣一色になるお祭り「ゴールウェイ・国際オイスター&シーフード・フェスティバル」が開催されます。このフェスティバルには、世界中からおいしい牡蠣を求めて観光客が集まります。フェスティバルの期間中はさまざまなイベントが開催されますが、中でも決められた時間内にどれだけの牡蠣の殻が剥けるかを競う「牡蠣の殻むきコンテスト」には、世界中から選りすぐりの牡蠣剥き名人が集まりイベントを盛り上げます。
アイルランドの牡蠣がおいしい秘密
世界中の人々を虜にするアイルランドの牡蠣。おいしさの秘密は2つあります。
ひとつは、アイルランドの西海岸では海流の関係で水温が高くおいしい牡蠣が育つのに適している事。2つ目は、大西洋に面した西海岸からお隣のアメリカまでは6000キロも離れているため、海流を妨げるものがないため流れが激しく、常に海水が綺麗な状態を保つ事ができるのです。ヨーロッパ以外では、アイルランド産の牡蠣は日本に最も輸出されているので、是非ミルキーな牡蠣をギネスと一緒に味わってみてください。
アイルランド政府食糧庁のジェームズ・オドンネル氏からお話をお聞きしました。
アイルランド政府食糧庁 http://www.bordbia.ie/Pages/Default.aspx
※掲載情報は 2016/02/23 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
アイルランド大使館
アイルランドは、北大西洋のアイルランド島にある立憲共和制国家です。北東に英国北アイルランドと接し、首都はアイルランド島中東部の都市ダブリン。アイルランド人にとって無くてはならないものは「じゃがいも」ですが、牧畜業が盛んなため、乳製品や肉、その加工食品が多く食されています。また、海に囲まれ、豊富な魚介類が取れる事から、特に西部では、シーフードを中心とした料理に定評があります。パブで味わう黒ビールとオイスターは、まさにベスト・マリッジです!近年の経済発展と共に海外の食文化も取り入れられ、伝統料理と組み合わせた多くの創作料理で外食産業を賑わせています。また、紅茶の消費量は世界一、ビールのスタウトが多く作られてます。ナショナルカラーが緑というほど、緑に愛されているアイルランドの食文化を通じて、少しでも皆様がアイルランドを身近に感じていただければと思っております。