蟹肉入り小龍包
南翔饅頭店本店
今回は皆さんに昨年最後に訪問した海外、上海の小龍包をご紹介しようと思います。
上海は、行ったことがある方はご存知だと思いますが、非常に熱気あふれた都市です。人口密度でみると、各国の都市でも必ず上位に食い込む程、世界的に見ても大都市といえるのが上海です。
あくまでイメージですが、日本で言うと大阪の賑やかさを保ちながら、東京の都心部をより大きくしたというと、その規模感が伝わるでしょうか?
今回も、料理の研究ということもあって上海を訪れました。まず向かったのは市場。
市場は日本の各地でもそうですが、その土地柄を感じることができて、僕にとっては外せない見るべきスポット。上海は食の都市としても有名なので、この市場訪問は非常に楽しみでした。
実際に訪れてみると、豊富な食材に圧倒されるのは勿論なのですが、一番びっくりしたのは「匂い」でした。市場というと魚や肉の生臭いイメージをされる方が多いかもしれませんが、僕が訪れた上海の市場は匂いがしなかったんです。つまりそれ程新鮮な食材が並んでいるということ。
野菜、フルーツ、肉、魚、調味料。あらゆるものが揃う上海の市場は、本当に様々な食材と人で溢れますが、そんな中で「食材の新鮮さ」と「市場にいる人々の良さ」を感じて、とても楽しかったです。
そんな食の宝庫上海で、僕が一番気に入ったのが、南翔饅頭店の小龍包。南翔饅頭店は、日本でもいくつかお店があり、小龍包ファンには知られた存在ですが、その本店がこちらの上海店。
様々な種類の小龍包が提供されていますが、特徴的なのはこのストローをさして、中の汁をまず飲むという食べ方。モニュメントが建つくらい、こちらでは知られている食べ方です。色んな小龍包を頂きましたが、個人的にお勧めしたいのが、蟹肉が入っている小龍包。本当に絶品で、出汁が充分に効いていますし、熱々の汁は体の底から温めてくれます。
もちろん、テイクアウトも可能です。ただ、汁がこぼれてしまうのが難点なので、テイクアウトするなら、早めに召し上がることをお勧めします。
上海は裏路地にある小さなお店で食べたワンタンも非常に思い出深く、食べるところでは事欠かないエリアです。是非訪れた際には、この蟹肉入り小龍包をはじめとして、色んな食べ物に挑戦してみてくださいね!
CIAO!
南翔饅頭店本店
※掲載情報は 2016/01/30 時点のものとなります。
料理研究家・タレント
ベリッシモ・フランチェスコ
ローマ(イタリア)出身。
現在は、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割で活躍、多数レギュラー番組出演、クッキングショー、全国講演、トークショー、料理イベント、広告、雑誌など。開催する料理教室は満席の人気。
スーパーにある食材で作れる・簡単に出来るイタリアン、食材の「味」と作る人の「パッション」を活かしたレシピが好評。