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ブラジル人のビルさんが、群馬県で作る「鉱山」という意味を持つチーズ
ミナス チーズと聞いても、最初はピンと来ない方が多いかもしれません。
日本ではまだそれほど知られていませんが、実はミナスチーズはブラジルで最も親しまれているチーズのひとつです。
ブラジル産のチーズパン「ポン・デ・ケイジョ」の材料として使用されているチーズと言えば、なんとなくお分かりになるかもしれません。
ミナスという名前は「鉱山」という意味で、ブラジルのミナス・ジェライス州から来ています。ブラジルがポルトガルの植民地だった頃、ミナス・ジェライス州には金やダイアモンドが採掘される鉱山がたくさんあることで知られていました。
その鉱山に鉱夫が食糧として持ち運んだチーズが、いつしかミナスチーズと呼ばれるようになったそうです。今ではブラジル全土で、この白いフレッシュチーズのことを、ミナスチーズと呼ぶようになりました。
日本でこのミナスチーズを製造しているのが、ビルマル・デ・ソウザ・ファリアスさん(写真右側)、通称ビルさんです。
ビルさんは、1992年に来日。2002年に富山県で、故郷ブラジルのチーズ作りを始めました。その後より良い原料乳を探して、群馬県太田市の松井牧場のミルクと出会い、2013年群馬県大泉町にチーズ工房を移転。
現在はブラジルチーズを広めるために、可愛いホルスタイン柄のケータリング・カーに乗って、日本中を走り回っていらっしゃいます。
このミナスチーズ、そのままスライスして召し上がっていただいても美味しいのですが、お料理にアレンジしても美味しく召し上がっていただくことができます。
まずは、スライスしたミナスチーズを、わさび醤油で召し上がっていただく方法。
加熱しても溶けにくい特性を生かして、フライパンでこんがり焼き目をつけて召し上がっていただいても美味しいです。
また、冬の寒さが厳しくなるこの時期、熱々のお鍋に入れていただくのも、風味とコクが増しておすすめです。
地球の反対側にあるブラジル発祥のチーズが、日本の食にこれだけマッチするとは、意外な発見です。
ビルさんご自慢の美味しいミナスチーズ、ぜひお試しください!
※掲載情報は 2016/01/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン・チーズ講師
佐藤玲子
元 国際線客室乗務員。京都産業大学 外国語学部 非常勤講師、ワインスクール レコール・デュ・ヴァン主任講師を経て、レザンドール ワインサロン主宰。レザンドール代表として、企業向けセミナーや講演会の講師を務める他、各種イベントを主催して、ワインとチーズの魅力を伝える活動をしてします。
日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ
日本ソムリエ協会認定 ワイン検定 ブロンズクラス・シルバークラス認定講師
日本ソムリエ協会認定 Sake ディプロマ
WSET(R) インターナショナル・ハイヤー・サティフィケート
チーズプロフェッショナル協会認定 チーズプロフェッショナル
チーズプロフェッショナル協会認定 C.P.A.チーズ検定認定講師
フランスチーズ鑑評騎士の会 シュヴァリエ(騎士)叙任
世界遺産検定1級
2018年 ジャパン・チーズ・アワード審査員
2015年 2018年 コンテ チーズ ベストプロモーター
2017年 パルミジャーノ・レッジャーノ ベストプロモーター
2015年 2016年 サクラワインアワード審査員