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ワインという芸術を愛でながら、新年を祝う
『PORTFOLIO』はナパ・ヴァレーの小さなワイナリーで生み出される、年間生産がたった3000本の希少な赤ワイン。私がはじめてこのワインに出会った時、華やかな果実味の中に感じる奥深さにハッとさせられ、これまで抱いていたカリフォルニアワインの概念を打ち砕かれたのを覚えています。
こちらの醸造を手掛けるGenevieve Janssens女史は、かの著名なカリフォルニアワイン「オーパス・ワン」の元醸造家。今も世界最高峰の醸造家として幅広く活躍しています。そんな彼女が生み出すワインは、緻密できめ細やかな果実味とタンニンにあふれていて、凛とした旨みと甘みを余韻に残します。たっぷりとしたヴォリューム感と同時に広がる、汚れの無いヴェルベットのような清らかさ。この複雑な味わいは、ひとたび体験すると忘れられることはできません。
それほど力強いインパクトを与える、ポートフォリオならではの奥深さはどこから生まれるのでしょうか?もちろん、素晴らしい栽培・醸造技術の賜物に他なりませんが、実はもうひとつ素敵なストーリーがこのワインの魅力をよりいっそう高めています。
先にご紹介したジェヌヴィエーヴ女史の旦那様は、アーティストとして幅広く活躍しているLuc Janssens氏。そう、このワインの官能的なアロマや調和のとれた味わいは、芸術家と醸造家というスペシャルな夫婦のコラボレーションにより生まれた逸品なのです。リュック氏が手掛けるアーティスティックなエチケットデザインにも二人のセンスを見て取ることができるはず。
新年の幕開け、ワインとアートへのご夫妻の情熱が生み出す、この希少な逸品で乾杯してみてはいかがでしょうか。
※掲載情報は 2016/01/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン研究家 株式会社食レコ 代表取締役
瀬川あずさ
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインエキスパート、日本酒利酒師の資格を取得。記者・ライター業、飲食コンサルティング業、ワイン講師など食やワインにまつわる仕事に精を出す。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する 株式会社食レコの代表取締役に就任。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信している。