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さまざまなチーズを使った料理があるセルビア
セルビアはチーズの生産が盛んで、街の青空市場では、野菜や果物と同じように、新鮮なチーズを生産者から直接購入することができます。チーズを使った料理は数多くあり、セルビアの食文化には欠かせない食材です。
なかでも、チーズ、卵、小麦粉で作るチーズパイは前菜として人気で、家庭でもよく食べられます。また、ショプスカというサラダがあり、トマト、たまねぎ、きゅうりをカットしてその上にチーズをまぶして食べます。ほかにも、サラミやハムとともに、チーズをつまんだりするのも家庭ではお馴染みの光景です。
その他にはカイマクチーズという、クリームチーズとヨーグルトの中間の口当たりのチーズがあります。バターとチーズのような味わいでとてもおいしいくセルビアの名物です。このチーズはとても濃厚な味わいでお肉料理のチェヴァプチチの付け合せとしてよく食べられます。
また、メイン料理の味付けとしてもチーズはよく使われ、煮込み料理やパスタのソースにチーズを入れたりします。「プニェネ・パプリケ・サ・シーロム」という、パプリカの中にチーズを入れる料理もとても人気があります。
地域によってチーズの味が違うのもセルビアチーズの特徴です。ロバのチーズというものもあります。セルビアでも食べた事がある人は少ないかもしれませんが、とても高価なチーズでもあります。栄養価がとても高く、採取できる量はごくわずか。このチーズは、ヨーロッパの高級スーパーや、ラスベガスのレストランなどで食べる事ができます。日本のテレビ番組でも紹介されました。牛のチーズやヤギのチーズなどさまざまなチーズもありますので、是非いろいろな味を味わってみてください。
※掲載情報は 2015/12/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
セルビア共和国大使館
セルビアはヨーロッパの中でも指折りの農業国として知られています。北部の肥沃な平原地帯には、小麦、トウモロコシ、ひまわりなどの畑が広がっており、南部の丘陵地帯には、ラズベリー、プラムなどの果樹園や養蜂場が多く見られます。また、恵まれた自然環境のもとで大切に育てられた牛、豚、羊、鶏などの畜産業も盛んで、ハムやベーコン、チーズなどの加工品は一級品です。ほかにも、ワイン、ビールなどの酒造も有名で、特に、セルビアの国民酒「ラキヤ」(果物の蒸留酒)はお酒好きの心を虜にします。
セルビア料理は、地元で作られた新鮮な食材しか使いません。調理方法はいたってシンプル。肉はグリルで、野菜は煮込んで、素材のうまみを味わいます。興味深いのは、地理的・歴史的に、ハンガリー、ギリシャ、トルコなど周辺諸国の食文化の影響も受けていること。バラエティに富んだ料理が楽しめます。
食に対するこだわりが強いセルビア人。青空市場に並ぶ旬の野菜を使った季節の料理。先祖代々伝わるレシピをもとに作る家庭的なお菓子。心温まるセルビア料理をご紹介します。