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目をつぶれば、一面の茶畑が浮かびます
「在来種のお茶」を飲んだことがありますか?お茶にもお米のように様々な品種がありますが、そういった品種「やぶきた」などの一つではありません。種から畑を作り、お茶を作るというのは今では珍しくなってしまいましたが、昔ながらのそういった製法で作られたものを「在来種」と総称して呼ばれています。一本一本がその畑に根付き、その土地の空気や土や水を吸い込み、育ち、できあがる。そういうことからも「その土地を味わえる」という人も多いのが特徴です。
通常「在来種」といえば、「荒々しくて野生!強くてしなやか」といった印象を挙げる人も多いのですが、先日出会ったこの「和」という在来種のお茶は、それとは異なった味わいで素直に驚いてしまいました。ただこちらが飲むだけで、お茶の方から育った場所のこと、風景をこちら側に語りかけてくるようで、香り、味わい、そして飲みこんだ後に鼻から抜ける空気までもが、全て丁寧でありながら、可憐。整っていながら、自由である。そんな印象を与えてくれます。
それもそのはずこのお茶は茶匠、望月庄司氏によって作られたお茶なんです。お茶を飲んで感じることは様々かもしれませんが、特にこのお茶は飲んだ人にとって色々な風景をみせてくれるのではないかと思います。「おいしい」、「ほっとするね」以外の何かが自分の口から、そして家族や友達の口から飛び出してくるのではないかと思います。年末、ご家族や大切な人と過ごすことも多い季節ですが、同じ急須から分け合って、お互いに感じたことや見えた風景を語り合ってみるのも楽しいかもしれませんね。お試しあれ。
※掲載情報は 2015/12/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本茶アーティスト・煎茶道東阿部流師範
茂木雅世
急須で淹れるお茶とその「まわり」を、ちょっとおもしろくする人。煎茶の出番すらなかった場所にも積極的に急須とともに参上し、全国様々な場所でJAPANESE TEA PARTYを開催。多くのクリエイターとコラボをしながら普段急須を使ってお茶を淹れない若い人にも「やっぱり急須のお茶っていいね」と思ってもらえるきっかけとなるような風景や場所、物を多く生み出しています。