体調管理は朝食から!栃木の“大麦”専門店が作る「グラノーラ」

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国産大麦使用のシリアル

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年末年始にかけて、さんざん飲み食いしたせいか、体重が増加し高値安定とあまりありがたくない年明けでした。歳とともに代謝能力が落ちているにもかかわらず、食欲だけは落ちないのですが、やはりダイエットしなければと思っています。(もっとも直ぐ忘れますが)


そういう訳でもないのですが、ついつい、身体に良さそうな食材に、目がいきます。このところ興味があるのは、「大麦」と「大豆」なのです。一昨年に、慈恵医大病院栄養部と組んでレシピ本を制作しました。この病院の創始者は、明治時代に海軍の軍医総監をしていた高木兼寛なのですが、その当時陸軍の軍医総監は、あの森鴎外(森林太郎)だったのです。この時代に脚気は原因不明の難病で多くの人の命が奪われていたのですが、原因がわからず海軍と陸軍は対応を考えていたのです。現在なら脚気はビタミンB1の不足ということは知られていますが、高木兼寛は白米だけを食べているのではと考えて、実験的に「麦めし」を艦隊の食事に取り入れたのです。一方の森林太郎は白米主体の和食の優位性を実験結果から示し、高木の説に真っ向から反対して細菌説を唱えていたのです。

 

1911年に鈴木梅太郎が「米ぬか」の中に脚気を予防する成分「オリザニン」(後にビタミンB1に帰属)を発見して森の細菌説ではなく、高木の栄養説に軍配が上がったのです。高木は海軍医総監を退官後に功績を認められて男爵に叙せられ「麦飯男爵」と称されたのです。そして、この「大麦レシピ本」の2冊目で、大麦を使用したレシピ本を制作中なのです。その一貫で栃木県足利市に大麦等を使ってスィーツなどを製造している「大麦工房ロア」へ工場見学へ行く機会がありました。そこで、見つけたのが今回紹介する「大麦グラノーラフルーツ」と「大麦グラノーラベジタブル」の2です。

体調管理は朝食から!栃木の“大麦”専門店が作る「グラノーラ」

グラノーラ(Granola)は、シリアル食品の一種で、ロールドオーツ(燕麦の押麦)や、麦、玄米、トウモロコシなどを主とした穀物加工品と、ココナッツ、ナッツなどを、砂糖、蜂蜜、メープルなどの糖蜜、植物油とで混ぜてオーブンで焼いたものですが、さらにドライフルーツなどが混ぜられて、朝食向きな食材なのはご存知だと思います。このグラノーラは小麦は一切使用しないで、大麦が主体なのです。

 

元々、栃木県足利市周辺は、日本一の「二条大麦」の産地なのです。しかし、この「二条大麦」はもっぱらビールの原材料として使われていたのです。この地場の二条大麦を製菓用に出来ないかと考えて、試行錯誤で精麦、焙煎、粉砕まで可能にして「大麦ダクワーズ」の商品化にこぎ着けて、大麦等の商品を作っているというユニークな会社なのです。水溶性食物繊維「大麦Bーグルカン」がたっぷりで、血糖値の上昇を抑えて、コレステロールを対外に排出する効能もあるのです。

 

だいたい、健康に良いというとあまり美味しく無いのが多いのですが、この「大麦工房ロア」の前身は、洋菓子店なので味には地元でも定評があったのです。「大麦グラノーラ フルーツ」には、契約栽培の高Bーグルカン大麦「ビューファイバー」、「オーツ麦」等を使用したグラノーラに、皮つきのままの国産二条大麦パフと、5種類のドライフルーツ(レーズン、いちご、パパイヤ、りんご、かぼちゃの種)で、「大麦グラノーラ ベジタブル」には6種類のドライ野菜(とまと、にんじん、かぼちゃ、アスパラガス、いんげん、ほうれん草、かぼちゃの種)が入っています。

 

しかし、これは朝食のみではなく、ビールの当てでも良いかと思うのです。だって元々はビールの原材料なので相性は良いのです。

※掲載情報は 2016/01/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

アートディレクター・食文化研究家

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。

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