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箱も3個入り、6個入り、12個入りなどバリエーションあり
長崎県北部の中心都市で、観光的にも人気の高い佐世保は、自衛隊、在日米軍など基地としての側面もあり、造船などの産業でも重要な地。ハウステンボスや幾つもの島々などの観光地もあり、佐世保バーガーやレモンステーキなどご当地グルメも人気という、様々な魅力を持つ市です。そんな佐世保で根強い人気の南蛮菓子に、現地の方なら誰でも知っているといわれる銘菓「ぽると」があります。
初代の近藤徳治氏が戦前に和菓子の修業を積んだのち、砂糖の統制解除を見越して昭和26年に『白十字パーラー』を始めたのが最初。その後、南蛮菓子の研究にいそしみ、「ぽると」が誕生したというわけです。今は3代目の近藤英三さんを始め、スタッフが切り盛りなさっています。この「ぽると」ですが、通常サイズやビッグサイズなど、いくつかのバリエーションがあるのですが、時代の流れでしょうか、2015年3月に小さいサイズが誕生しました。
可愛らしいパッケージでお土産にも最適
その名も「まごコロぽると」。小さくなった分だけ食べやすく、より気軽に味わえるようになりました。まわりのビスケットは島原の太陽卵の全卵を使用していて、小麦粉と砂糖とともに香ばしく仕上がっています。中はテボウ豆という白い豆をすりつぶしたものがベースで、3年前に壱岐のゆず皮を用いるようになり、ふわりとゆずの風味が漂っています。長崎の県北は甘いもの好きと言われるだけあって、けっこう砂糖の甘みも伝わる一品です。
ちなみに、まわりのビスケットは中の餡と一体化することにより、やや柔らかくなって一体感を醸し出していますが、実はビスケットだけでも売られています。案外としっかりとした食感に驚きます。
※掲載情報は 2015/12/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。