記事詳細
和のしっかりとした紙箱に入り、おごそかな雰囲気あり
普段、何の気なしに味わっている様々な料理。そこにふと、疑問というか、これって何だろうと感じた事って無いでしょうか？最近、僕が「あれ？」と思ったのは、カステラです。たまたま取材出張で長崎県に行きまして、「あぁ、そういえば長崎といえばカステラ」と。その時、語源は何だろうと感じたわけです。調べたら幾つか説があるようですが、スペインの地方名カスティーリャのポルトガル語発音であるカステーラから来ているとか。一般的には室町時代にポルトガル人が上陸し、彼らの南蛮菓子がルーツらしいです。そんなカステラですが、せっかくなら一番美味しいのはどこかな？と、相当探した挙句、現時点で僕のイチオシは『糖庵』の「特撰呈上 五三焼カステラ」。カステラには“五三焼き”というプレミアムバージョンがあって、各社から発売されています。卵黄5：卵白3の配合で小麦粉が少なく砂糖が多いタイプだそう。中でも『糖庵』のそれは、契約農家の「五三焼き専用卵」と「ザラメ糖」を使用するのみならず、「和三盆糖」をほどよく配合しています。伺えば、熟練の職人の中でも一握りの方、しかも一日数枚しか焼けないのだとか。いただくと、ふんわり＆しっとりとした生地の食感、そして上質な甘さ、卵の濃厚ぶりにびっくり。当然に高いです。通常の3倍くらい、します。
綺麗に5つにカットされているのも高ポイント
でも僕的には通常の5～6倍の美味しさがあるので絶対のオススメ。カステラを切る際は一切れごとに薄刃包丁の両面をぬれ布巾でよくしめらせながら2、3度軽く往復させると良いといわれています。でも、この商品、すでにカットされています。そこもオススメポイントです！
※掲載情報は 2015/12/09 時点のものとなります。
- 13
キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は８０００軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「ＪＡＬ（Ｗｅｂ）」などに連載中。また近年は料理研究家としてＴＶラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』（幹書房）、『おうちラーメンかんたんレシピ３０』『おうち丼ぶりかんたんレシピ３０』『全国ご当地やきとり紀行』など２５冊。
