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この季節には欠かせないフロインドリーブの絶品シトーレン
ドイツ人は町のお菓子屋さんからシトーレンの焼く香りが漂うと、クリスマスの準備を始めます。
“シトーレン”はザクセン地方からクリスト(キリスト)という名前で始まり、今では広く一般家庭に愛されているクリスマスの代表的なお菓子です。
生地にフレッシュバター・ナッツ・ドライフルーツをふんだんに練りこみ、煉瓦窯で2時間かけ丁寧に焼き上げられ、日を追うごとにしっとりと深まる風味は、クリスマス期間中にじっくりとお楽しみ頂けます。
味の決め手となるバターですが、二代目のハインリッヒ・フロインドリーブ氏の配合から考えられたオリジナルバターが熊本県の工場で製造され、製造後は冷凍保管せずに直ぐ発送される為コクがあり、まろやかな風味のフレッシュバターによる格別に美味しいシトーレンが仕上ります。
シトーレンの製造過程で、そのバターを溶かし焼き上げたシトーレンを沈めて漬け込むという作業でも贅沢に使われています。
現在のフロインドリーブ本店は、震災後に神戸の生田町にある旧神戸ユニオン教会に移転し、2階では伝統あるご自慢のパンを使用したサンドウィッチやスイーツを愉しめるカフェが併設され、何時も大勢のお客様が並び順番待ちをされています。
かつての吉田茂元首相は、フロインドリーブ人気のパンの一つ“ウィナー”(ドイツコッペ)を、鉄道便で毎朝お取り寄せされていて、最近まで吉田茂元首相のお孫様にあたる方に送られていたそうです。
一説には、吉田茂元首相にフロインドリーブのパンをご紹介されたのは、芦屋市出身の白洲次郎氏だというお話です。
最後に本店で見付けた可愛いお菓子の詰め合わせ2種類をご紹介いたします。
チョコレートがコーティングされた“テーゲベックNO1”と色が綺麗な“ノンバレ(s)”は、ちょっとしたプレゼントにもお勧めです!
いよいよ本格的なクリスマスシーズンの到来!コーヒー、紅茶、ワイン、洋酒との相性が良いシトーレンを毎日少しずつお愉しみくださいね!
※掲載情報は 2015/12/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
食空間プロデューサー
戸口明美
大学卒業後、町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミーに学び、住宅・ホテル等インテリアの仕事に携わる。1999年にフラワー・カラー・インテリア・テーブルコーディネート、歳時記や季節のしつらいまで暮らしを彩る要素を総合的に学べる教室を芦屋に開校。
現在、東京教室ほか百貨店、インテリア関係のイベントやセミナーを展開し、和と洋の美しい文化を融合した暮らしをより豊かに愉しむライフスタイルを提案している。
一方では、ブランドショップのデザイン監修や桂由美ブライダルファッションショーの会場演出等を手掛け、色使いやスタイリッシュなコーディネートに定評を得ている。近年では、NYにて香道のセミナーとパーティーを開催し海外イベントやオリジナルウエディングのプロデュースにも力を入れている。2013年11月「LARIQUE」シンガポール新作発表のデコレーションと日本のおもてなしによるパーティ演出が高く評価される。