江戸切子職人おすすめのワイングラスは、イタリア語で「美しい」を意味するBello

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ワインだけではなく、冷茶・日本酒等、用途に応じて選ぶ楽しさ

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今回ご紹介するBello(ベッロ)は、ワイングラスとしてはもちろん、冷茶・日本酒にも使ってほしいグラスです。

 

日本の住宅事情を考えると、グラスに脚があるものは、重ねることが出来ず、保管に場所を取ってしまいます。ですので、脚のないワイングラスは、海外の大手メーカーRIEDEL等でも出されていて、それぞれに味がありニーズもあるのかと思いますが、私は、脚のないグラスとしては、この木村硝子店のBelloは、気に入っていて、自分の江戸切子の工場でも使っています。スタッキング、つまり積み重ねが出きるので、場所も取らず、非常に嬉しいんですね。

 

ちなみに、ワインを飲む友人等に「ワイングラスで何を楽しみたいか」とヒアリングすると、「ワインの色・口当たり・味」といった声をもらいました。

 

ワインの色を楽しむのであれば、グラスは色付きではなく、透明が良いでしょうし、 口当たりを求めるのであれば、グラスの口元の厚みは相当薄くなります。当然、カットをするだけの厚みがなくなってしまいます。 ニーズを満たそうとすると、技術的に様々な問題が立ちはだかります。

 

また、一般の方は、江戸切子のきらきらとしたきれいなグラスで、自分が好きなワインを飲めたらいいなと思われるかもしれませんが、いざ出来上がってみて、そのグラスで本当に飲まれているのかが疑問でした。贈答用で飾るためのものだったらいいですが、そうではなく飾られていたり、しまわれていたりしているんじゃないかと思うと、ワインを飲むことに向いている江戸切子を作るのは、とても難しいと感じます。

 

実際に、自宅で友人を招き、ワインを飲む際に、おしゃれなグラスを用意したいと思っても、住宅事情の関係で、なかなか保管場所を確保できないんです。こういったことを常日頃から思っていたんですが、数年前に木村硝子店のBelloに出会い、これは「いいな」と思いました。

 

その理由は、いろんなことが全て解決されているからです。ワイングラスでなかなかBelloのような天開の形状は少ないと思いますし、実際に愛用されている方に聞くと、すごく気に入られている。

 

自分自身も、木村硝子店のモノづくりの姿勢や考え方に共感する部分もあり、こちらの会社の専務も非常に魅力的に感じるんです。ただ、実際に専務は、「結局のところは何だっていいんだよ。」と軽く言うところも奥深い。

 

もちろん、脚付きのワイングラスのラインナップもしっかりしており、それぞれに意味をもたせているんです。

 

サイズは、L(容量:330ml・高さ85mm・口径95mm)、M(容量:155ml・高さ67mm・口径75mm)、S(容量:60ml・高さ49mm・口径55mm)とあり、Lはワイン、Mは冷茶、Sは冷酒がおすすめ。

 

ガラスに関しては、それなりに知見を持っている私ですが、ぜひ、このBelloは、皆さんに知っていてもらいたいと思うグラス。

 

洗いやすく、収納にも便利なBelloを、ぜひご家庭の食卓にいかがでしょうか。


自分も、Belloに負けないぐらいのワイングラスを江戸切子で作ってみたいです!

※掲載情報は 2015/11/13 時点のものとなります。

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キュレーター情報

三代秀石 堀口徹

江戸切子職人

三代秀石 堀口徹

三代秀石 堀口徹 Toru HORIGUCHI,SHUSEKI,the third 江戸切子作家/株式会社堀口切子 代表
1976年東京生まれ。青山学院大学経済学部卒。1995年(株)堀口硝子に入社。二代目秀石須田富雄(江東区無形文化財)に江戸切子を師事。
2008年三代秀石を継承し、堀口切子を立ち上げる。2012年、日本の伝統工芸士(江戸切子)に認定される。
江戸切子協同組合理事。日本ガラス工芸学会会員。
工芸の枠にとらわれず、時流を意識した創作活動で海外での出品なども展開している。
江戸切子の持つ可能性の幅を広げるべく、デイリーユースの器はもとより、アートの世界でも活動の場を広げる。

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