「サラダ巻き」の元祖 宮崎県民は誰もが知っている「レタス巻き」

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サラダ巻きの元祖

今回みなさんにご紹介するのは「レタス巻き」です。「サラダ巻き」で無く「レタス巻き」。宮崎では今では様々なお店でも目にすることができますが、宮崎県民の方100人に「レタス巻きと言えば?」と質問すると、恐らく100人が同じ答えをすると思います。そのお店が、「一平」というお寿司屋さんです。

 

このレタス巻きを考えた方は、一平の初代店主の村岡正二さん。親友の作曲家 平尾昌晃さんとの会話で生まれた「おいしく野菜を食べられる、ヘルシーなお寿司を作りたい」という言葉から、二人で試行錯誤をして出来上がりました。

 

レタス、海老、マヨネーズというシンプルな組み合わせは、誕生した昭和40年では意外性が強く、受け入れられない方もいたらしいのですが、徐々に広まって全国区となり、それにインスピレーションを得て、「サラダ巻き」や「ロール寿司」が生まれます。

 

食べていただくとわかるのですが、本当にシンプル。でもこの組み合わせのバランスが本当に絶妙で、癖になります。僕はいつも持ち帰りをして食べていたのですが、一度だけカウンターで、目の前で手巻きで、レタス巻きを特別に作っていただいたことがありました。その美味しさは、感動的で、まさに目から鱗。いつも冷めている状態で食べていたものを、温かい状態で食べたことによって生じるギャップがここまで大きいのかとびっくりしました。

 

いま店主となっている村岡浩司さんは、「九州パンケーキ」の仕掛け人でもあり、コーヒーチェーンの「タリーズ」を宮崎県に持ってきた方でもあります。親子に渡って、食の魅力を概念にとらわれずに発信するセンスと努力には、頭が下がります。

 

是非、宮崎に行く機会があれば、宮崎県民が愛する「レタス巻き」を試してみてください。

 

そして、食べたい時には、一度お店に電話をして注文してから受け取りに行くことをお勧めしますよ!

※掲載情報は 2015/11/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

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