真心と愛情いっぱいアップルパイ。おばあちゃんの温もり入り「グラニースミス」

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ゴロゴロ入った逞しいリンゴに、バーボンとモラセス薫る

真心と愛情いっぱいアップルパイ。おばあちゃんの温もり入り「グラニースミス」

「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう」というマルティンルターの名言がありますが、『グラニースミス』のアップルパイに出逢い、「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はグラニースミスのアップルパイを食べるだろう」と言いたくなるぐらい惚れてしまいました。拘り抜かれた素材や計算され尽くした美味しさは当然のことながら、想い入れやストーリーを知って尚のこと……。因みに、その物語をちょっと簡略して、お伝えすると、

 

~昔々、アメリカの小さな丘の上で、歌も料理も上手なスミスおばあちゃんがいました。そのおばあちゃんが青いリンゴの種を植えたはずなのに、なぜか赤いリンゴがなるのです。その不思議なリンゴで作られたおばあちゃんのアップルパイは、スミスおばあちゃんのおばあちゃんから受け継がれる大切な想い出のレシピ。子供からお年寄りまで大人気アップルパイは、飾りっけなくても、みんなの記憶と心に残る味。そして、誰もが笑顔になる。長い時が経った今も、丘の上になるリンゴの木が目印の街では、アップルパイが焼かれる甘くていい香りが漂っている(引用:『スミスおばあちゃんの魔法のアップルパイ(GRANNY SMITH APPLE PIE)』より~

 

そんなどこか懐かしいおばあちゃん話をコンセプトにした『グラニースミス』ですが、アップルパイに使用されるリンゴは、青森と長野の提携農家さんから仕入れ、日本では珍しくなかなか手に入らないオーストラリア原産のグラニースミス(リンゴの品種)。しかも、定番4種や季節限定品全て、一つ一つ丁寧に手作業で仕上げられ、どのアップルパイも微妙にリンゴの歯応えや味わいも違い、且つ、リンゴは加熱してあるのに、ますます力強さを増して、しっかり息をしているかのようなんです。生命力を感じると言いますか……。『グラニースミス』のアップルパイという運命を辿ることになったリンゴは幸せものです。

 

幸運を勝ち取ったリンゴは、数種のアップルパイに振り分けられますが、定番ものの中でも、一番個性豊かなタイプが、アメリカの家庭でよく作られるクランブル(小麦粉・砂糖・バター等を混ぜて、そぼろ状にしたもの)を乗せた「ダッチクランブル」。なんでも、「ダッチ」と呼ばれていたドイツ系移民が持ち込んだアップルパイということから、アップルパイにもダッチとついた説もあるそうです。もっと秘密を探りたくなるようなダッチですが、グラニースミス版は、「モラセス(サトウキビや甜菜から砂糖を精製するときに出る副産物で、糖分やミネラル等が含まれる糖蜜)」や、隠し味のバーボンも加わっているため、コクのある黒糖のような風味を持ちながらも、ウィスキーが深みをプラスしている上、トッピングされたピーカンナッツもアクセントになっているため、個性豊かなメンツにリンゴが負けるのではないかと思いきや、いやいや、ばっちり主役をはっていました。 「これでもかぁ!」とぎっしり詰まったリンゴはシャキッとゴロっと。他ではなかなか味わえない共演だと思います。そのまま食べても申し分ない妖艶な美味しさですが、トースターで温めて(表面が焦げすぎないように注意して)、バニラアイスやラムレーズンアイスを添えても、より一層愛する美味の世界に誘われます。


そうそう、ブラックペッパーや粉山椒・一味をふりかけても、意外なほどの美味しさに包まれたんです。恐るべしダッチクランブルです……。


ダッチ以外の定番3種も、どれも似ているようで、顔も性格も異なるため全部食べたくなるのですが、一石四鳥を味わいたい方は、4種詰め合わせセットがおススメです。 例えば、網目状のパイで覆われた「イングランドカスタード」は、マイルドな自家製カスタードクリーム入りで、お子様でも喜んで食べられる優しい味わいなのに、グサッと包丁を入れても、上のパイ部分は崩れないんです。網目生地があまりにも逞しく頑丈なのもビックリでしたが、上部だけではなく、底の土台となるパイ生地も、のっかかる水分を吸収しても、へなちょこになってないからスゴイ……。リンゴに負けず劣らずの驚異的忍耐力を持ったパイ生地を噛みしめるたび、なんだか層の厚い人間になれる気がしました。

 

私はこっそり欲張りセットを独り占めして食べてましたが(笑)、期間限定品も充実しているので、すでに今秋も、4種類+季節ものを完食しちゃいました(ココだけの話。笑)。特に、なめらかでしっとりな「スイートポテトアップルパイ」は、ますますスイートな気分にさせてくれますよ。

真心と愛情いっぱいアップルパイ。おばあちゃんの温もり入り「グラニースミス」

手で掴んで豪快にガブッと頬張るのも、美味しさの醍醐味ですから、手掴みでお召しあがり下さいませ(恥ずかしければ、誰も見てないところで。苦笑。全アップルパイ、手で持って食べられるように考えて作られています)。

 

私は、蒸かしたさつま芋を添え、きな粉をふって、竹箸で食べましたが、とても日本と故郷を感じ、ふと出雲のおばあちゃんを思い出してました。スミスおばあちゃんみたいに料理も得意で美味しいものが大好きだったおばあちゃんです。そうだ、贈ってあげよう。

 

お腹いっぱいになっても、罪悪感ゼロ&美しくなる要素いっぱいの愛情アップルパイ。私もおばあちゃんになっても、心温まるアップルパイが作れたらいいな。

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※掲載情報は 2015/11/01 時点のものとなります。

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キュレーター情報

園山真希絵

「そのやま」店主・フードクリエイター。

園山真希絵

1978年1月5日生まれ。出雲市出身。高校時代に「食」に目覚め、食べることでキレイになるオリジナル料理の研究を始める。「豆」をベースとした料理のお陰で、2年間でリバウンドなく健康的に27キロのダイエットに成功。 現在、雑誌・テレビ・ラジオにも多数出演。また、自らを救ってくれた 「豆」に対する恩返しも兼ね、食を通じた文化交流や地方の町おこし活動も積極的に行う。さらに、出版・商品開発・食カウンセリング・飲食店『そのやま』経営・各地の親善大使も手掛ける。オフィシャルブログ「こころのごはん手帖-食べる門には福来たる- 」は毎日更新。
※『そのやま』https://www.facebook.com/sonoyama.tokyo
TEL/0363376498

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