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フランボワーズやシトロン、黒ごまなど、それぞれに個性が光る
日本を代表する街、銀座。世界中から観光の方も訪れ、三越や和光などのある銀座4丁目交差点は、大の写真スポットとして賑わっています。そんな煌びやかな雰囲気にぴったりなパティスリーが『MARQUISE(メルキーズ)』。僕は銀座の小学校に通っていたので、特に親近感がある街ですが、もっぱら1~4丁目辺りがテリトリーだったんですね。今でこそ世界的ブランド装飾店が中央通りに軒を連ねたりしていますが、当時はこちらのほうは案外と素朴な感じで、5~8丁目の方が格段に輝いていたのです。特に7~8丁目は凄いです。高級倶楽部も、この界隈(僕は行きませんが)。
テイクアウトのバッグも洒落ていて、銀座の雰囲気にぴったり
そんな輝く8丁目の、外堀通りと呼ばれる大通り沿いに、これまた一際目立つガラス張りのパティスリー。有名なのはロールケーキの「ルーラード マルキー」、そしてオーダーメイドが大評判の「ケーク・クチュール」と呼ばれるデコレーションケーキ。勿論、それらも良いですが、今回、僕がご紹介するのは「ダックワーズ」。アーモンド風味のメレンゲを使った、マカロンよりもふわふわっとした感じのやや甘めの焼菓子です。こちらでは5種類あって、ラズベリーのほんのりとした酸味がいいフランボワーズ、レモンの爽やかな風味が広がるシトロン、優しいチョコレートテイストのショコラ、そのものずばりの粋な抹茶の味わいが広がる抹茶、きなこと黒ごまの香ばしさが活きる黒ごま。それぞれ美味しいですが、面白さで言ったら、黒ごまかな?きなこ入りというのが、少し和菓子寄りのテイストを加えていて、妙に新しさをも感じます。もし可能ならぜひ店舗へ。チョコレートで出来たハイヒールなどが飾ってあります。さすが銀座。
※掲載情報は 2015/10/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。