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ゼクトとは？
ドイツワインは日本市場でこそ他国のワインの陰に隠れがちですが、ローマ時代から続くワイン作りの伝統と、数多くの銘醸ワイン、様々な品種のワインが取れ、世界的に評価の高い物がたくさんあります。
もちろんスティルワインのみでなく、スパークリングワインもあり、ドイツ語でゼクト（Sekt)と言います。アルコール度数10％以上のものを指します。ドイツ人はゼクトが好きで、年間一人あたりの消費量は約5リットルとスパークリングワインの消費では世界でもトップクラスを誇っています。
ドイツでも定評のあるゾルターのゼクト
ドイツの有名なワイン産地にラインガウがありますが、ここに旅行者も多く訪れるリューデスハイムという町があります。この町にもいくつかワイナリーがありますが、今回ご紹介するゼクトの醸造所もこの町で創業しました。その名はゼクトハウス・ゾルター。ゼクトを専門に作っています。現在、醸造所のある建物は、当時持ち主の親しい友人だった音楽家ブラームスが滞在し作曲をしたことでも知られています。
全てがシャンパン製法と同じ瓶内二次発酵により造られていて、ラインガウの有名なワイン生産者がゾルターにゼクト製造の委託をしているほど、信頼と実績のある醸造所です。権威あるワイン雑誌などでの受賞歴も多々あり。
全ての畑を自社で所有し、管理、収穫もしているゾルターのようなゼクトの生産者は珍しいといえます。栽培面積の少ないラインガウの畑の、上質なブドウから造られるゾルターのゼクトは、スタンダートなものでもその質の高さがわかります。
これからの時期におすすめのゼクト
これから秋、冬を迎えるにあたり、家の中でくつろいだり、パーティをしたり、どこかへ招かれることも多くなるでしょう。そんな時、ゾルターのゼクトをぜひお共にいかがでしょうか？ドイツが世界一の生産量を誇るリースリング種のゼクトは、地元リューデスハイムの畑を中心としたラインガウ産のリースリングを使用しており、辛口系ではあるけれどもフルーティで心地よい酸味と甘みがあり、食事と一緒だけでなく、パーティや昼下がりに一息つきたい時など、場所や時間を選ばずに楽しむことができます。
こちらは今月末開催の「ドイツフェスティバル」にてグラス売りされる予定です。
http://www.deutschlandfest.com/
今回ご紹介していませんが、ピノ・ノワール100％のロゼもあり、辛口仕上げで色々な料理と合わせることができ、こちらもおススメです（詳しくはサイトをご覧ください）
ゼクトハウス・ゾルターでは、他にもヴィンテージものなど、色々なタイプのゼクトを造っています。上級のものは気品があり、シャンパンとは異なる味わいを楽しむことができます。
※掲載情報は 2015/10/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ食品普及協会 代表
森本智子
ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン：http://elfen.jp/
一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。
著作：フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社
ドイツパン大全 誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380
