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口の中ではらはらほどける繊細な美味しさ。日本人で良かった~
秋はやっぱり栗のお菓子が頂きたくなりますね~! モンブランも栗のパフェも大好きですが、やはり和菓子!数々ある栗の和菓子でも大好きなのが大吾さんの爾比久良(にいくら)です。和紙に包まれた、きっちり正方形で端正な姿を見ると背筋が伸びてしまいます。周りの黄身しぐれ部分は卵黄と白餡を程よく調和させた、大吾さん独自の黄味羽二重時雨餡。その崩れそうに繊細なところにそっと包丁を入れて切ると中にはこし餡と栗が包まれています。きめ細かくしっとりした断面は、はんなりした黄色と黒と栗の色のグラデーションがとても美しく、うっとりするほどです。崩れないように口に入れると、はらはらとほどけて溶けるような口触りと品の良い甘さ、黄身餡、こし餡、栗のそれぞれの旨味が合わさって、まさに至福の時となります。
抹茶やお煎茶はもちろん、紅茶やコーヒーにも合うので、シーンを選ばないのも嬉しいところ。控えめな甘さとさらっとした食感なので和菓子が苦手な方にも美味しく召し上がって頂けます。
また、この爾比久良、実はかなり大きいのです。1辺が7~8センチほどあり厚みも3センチほどあるのですが、それを切り分けながら頂くのも楽しいところ。最近、新味で沖縄産の黒砂糖を使用して渋皮付の栗が入った、羽二重時雨餡バージョンが登場しましたので、そちらと一緒に頂くのも更におすすめです。秋の夜長に丁寧にいれたお煎茶と爾比久良を頂くと、「はあ~日本人で良かった」と思ってしまいます。
大吾
東京都練馬区大泉学園町6-28-40
TEL:03-5947-3880
FAX:03-5947-3885
※掲載情報は 2015/10/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。