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食欲の秋、小麦が黄金色に実る季節でもあります。毎日の朝食はもちろんのこと、この季節の行楽のランチに活躍するのは、おいしいパン!しかし、ひと口にパンと言ってもその素材や製法によって、実に千差万別、またパンが大好きな方でも、サクサクのクロワッサンが好き、しっとりとした食べ応えのある昔ながらのパンが好きなど、好みもまた多種多様ですね。今回はおいしいパンとの出会いを求めて、「いま日本で気になるパン」を10種類、厳選して集めてみました!お気に入りのパンを見つけてくださいね!
1:【ロールパン】下町っ子不動の人気「ロールパン」
東京浅草にあるまじめな下町のパン屋さん、創業は昭和24年の「ペリカン」。これぞ正統派ロールパンといった佇まいの王道のかたちと素朴な味わいに、懐かしさを覚える方も多いかもしれません。このパンを子どものころから食べ続けている、青山の眼鏡店店主の荒岡さんですが、いまだに「まったく飽きが来ない」とのこと。そのまま食べても、トースターで焼いても、サンドイッチのようにハムやタマゴの具材を挟んで食べても美味しい、決して出しゃばらずともしっかりとした存在感のこのロールパンは「定番中の定番」の風格があります。脈々と地元浅草に変わらず暮らす下町っ子に愛され続ける、浅草の日常を感じさせてくれる不朽のパンの姿です。
2:【食パン】秘密のヴェールに包まれた「とろける口どけ」の食パン
ある雑誌の特集で「日本の食パン10本」に選ばれたという、高級「生」食パン専門店「乃が美」の食パン。その感覚は口に含んだ瞬間にパンながら「とろけていく」生地、ふわふわながらしっかりとした弾力、そして芳醇な小麦そのものの旨味と甘味が生きています。このパンはすぐにバターやジャムを塗らず、まずはそのままの味わいを楽しみたい、そんな気持ちにさせてくれる特別な食パンです。その製法は秘密のヴェールに包まれていますが、その一端は最高級カナダ産100%の小麦粉を使用、卵は不使用、そして職人がひとつひとつ丁寧に焼き上げるだけでなく、そのなかで「納得した商品だけ」を販売しているのだとか。感動を呼ぶ食パンとの出会いを、ぜひあなたも。
3:【バゲット】天才職人が試行錯誤の末に完成させたバゲットとは?
数ある人気パン屋のなかでも、パン好きをグイグイと惹きつけるのが代々木八幡の「365日」。そのコンセプトはパンの枠を超えて日々の豊かな食事、ひとことで言えば「食のセレクトショップ」。商品の中心はパンですが、店内にはなんとお米や精米機の姿も。そんな食への並々ならぬこだわりを見せるのが杉窪章匡シェフ。氏が苦心に苦心を重ねて完成させたバゲットが秀逸なのです。パンの原料、小麦の穀物としてのワイルドな香り、そして優しい甘さ、ひとつひとつの味わいがしっかりと舌に伝わる、印象に残るバゲット。いまや日常的なパンとなったバゲットですが、それゆえに奥が深いのがこのパン。極みのバゲットを一度お試しあれ。
4:【クロワッサン】丸の内の大行列店!半分がエシレバターの絶品クロワッサン
2009年に東京 丸の内ブリックスクエアに世界で初めてのエシレバター専門店としてオープンした、「エシレ・メゾン デュ ブール」。オープンから5年以上を経た今でもなお、行列の絶えない大人気店です。このお店で朝から行列覚悟で買い求めたい「クロワッサン」があります。一般的な日本サイズよりもひとまわり大きめ、トラディション、有塩、無塩の3種類のクロワッサンこそが、その商品。原材料の半分があの「エシレバター」というただならぬ贅沢な配合の「バターが主役」のクロワッサンは、一度食べてしまうとほかのクロワッサンでは物足りなくなる……と悩めるパン好きも多いとか。手にするとバターが手についてしまうほどの濃厚&ジューシーさ!毎日お昼には完売してしまう「何度行っても手に入らない」という人も多い大人気商品、どうぞお早目のお求めを。
5:【カツサンド】壮大なスケール感!日本橋「宇田川」のカツサンド
パンだけじゃ物足りない「しっかり派」におすすめしたいのがカツサンド。日本でもおなじみの惣菜パンですが、東京・日本橋の「宇田川」のそれはパンに肉薄、というよりも完全に凌駕している「カツ」こそ主役。その「はみ出た」大ぶりなカツは、良心的、ボリュームたっぷりという表現の枠を完全に超越したサイズ感。はじめに少しだけ感じられる「全部食べきれるかな……?」の心配は、食べ進むうちに杞憂に終わります。実に味わい深く、そして美味なカツとキャベツ、パンとソースの絡み合いに大満足。銀座と並ぶショッピング街、日本橋にひっそりたたずむ名店のこのサンド、事前予約をどうぞお忘れなく。
6【コロッケパン】銀座の会社員が行列するチョウシ屋のコロッケパン
銀座のショッピング街からは少し離れた、今でもどことなく下町の風情が残る地域にひっそりと佇む「チョウシ屋」。何といってもこの店構え、自分が銀座にいることを忘れてしまうような、昔懐かしいお肉屋さんの風情です。しかし平日の昼間になると、銀座のオフィスで働く方々が行列を成す「いつもの光景」が見られます。お目当ては看板メニューの「コロッケサンド」。厚切りの食パンにお肉屋さんのコロッケを挟んだシンプル・イズ・ベストの「永遠の定番品」。紙包みに輪ゴムで留めただけのシンプルなパッケージもレトロな雰囲気で、肩肘張らず、飾らないお店の実直な姿勢が伝わってきます。
7:【フォカッチャ】豪徳寺の地域密着店がつくるセミドライトマト入りのフォカッチャ
イタリア料理に相性抜群のもっちりとした食感のフォカッチャ。イタリアン レストランで提供されることで目にすることも多いですが、絶品のフォカッチャを手掛けるパン屋さんが東京の豪徳寺にあります。「uneclef(ユヌクレ)」がそのお店、毎日そばにあるようなパンやお菓子を揃える地域に根ざした町のパン屋さんです。パン作りのこだわりは自家製の天然酵母、フォカッチャもふんわりとしながら、しっかりとしたパンの食感が楽しめる自然派です。ご紹介はフォカッチャでも「セミドライトマト」入りのもの、凝縮されたトマトのうま味が、ふわふわのフォカッチャに包まれたパン、ほんのり漂う塩気と酸味に食欲がそそられてしまいます。
8:【メロンパン】極限まで発酵させたふわふわ・しっとりの「ジャンボめろんぱん」
老舗が軒を連ねる浅草・雷門近くの甘味処「花月堂」、このお店で提供されるさまざまなメニューのなかでも、群を抜く人気がこの「ジャンボめろんぱん」です。大きさもさることながら、人気の秘密はなめらかなパン生地とふわふわ食感。その秘密は通常の2倍から3倍の時間をかけて、生地をじっくりと「低温熟成」させていることにあります。ただ長く熟成すればいいというものでもなく、一歩間違えば「過剰発酵」となりパサついたり、逆にキメが粗くなってしまうリスクも。この「スレスレ」を職人技で見極めているのです。その技術は焼きの工程でも。温度計を使わずその日の自然環境を読んで肌感でピタリと仕上げる腕前は、さすがの一言。浅草の名物メロンパン、浅草そぞろ歩きの絶好のお供です。
9:【コルネ】エアリーな口どけの絶品クリームが詰まったパン屋さんのコルネ
同じく浅草からこちらも懐かしい渦巻きパンに生クリームを詰めた「コルネ」をご紹介。言問橋近くの住宅街にあるパン屋さん「テラサワ」は、地元のご常連はもちろんのこと、遠方からはるばるお客がやってくる名物店。そのお目当てがこの「コルネ」。ふわふわの柔らかパンに詰められているのはケーキにも使われるきめ細かく、なめらかなホイップクリーム。絶妙な加減に空気を含ませた軽い食感は口に入れた瞬間に、ほの甘さを残してスーッと溶けて消えてしまいます。この上質なクリームの味わいこそファンをつかんで離さない魅力のポイント!毎日午後過ぎには売り切れてしまうという大人気商品、午前中の確保がおすすめです。
10:【お家で焼く】自宅で焼き上げて完成させるタイプの「お持ち帰り」クロワッサン
大船駅そばにあるブーランジュリー カルヴァ。こちらで人気のクロワッサンは焼く前の状態で「半完成品」。クロワッサンの真骨頂たる「焼きたて」の食感とあたりに広がるバターの香りを楽しむために、あえてクロワッサンを焼く手前の状態で販売。仕上げはご家庭の「オーブン」で仕上げて、というスタイルです。最終発酵済みの冷凍クロワッサン生地を冷凍庫からとりだし、自然解凍で15分。解凍後、200℃に予熱したオーブンで15分~30分ほど加熱すれば、専門店の焼きたてパリパリの風味がおうちで楽しめてしまうのです。自宅の贅沢な朝食はもちろん、手土産としても喜ばれそうですね。
※掲載情報は 2015/09/23 時点のものとなります。
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