マロンやパンプキンなど、秋は自然の食材をうまく使った、やさしいスイーツがたくさん出てくる季節。中でも女性に人気なのがさつまいもをたっぷり使ったお芋系のスイーツです。ある調査によると、さつまいもは、日本人の女性がいちばん好きな野菜なのだとか。お砂糖や甘味料を使わなくても、十分に甘い秋のさつまいも。お料理にしてももちろんおいしいのですが、趣向を凝らしたスイーツは、この季節ならではの楽しみの一つですよね。今回は、お芋を使った旬のスイーツをご紹介。定番の大学芋から、最新おしゃれ焼き芋まで！

六本木ヒルズの裏。テレ朝通り沿いにある「夢のまた夢」は、業界人御用達として知られるスイーツ専門店です。嬉しいのは、希少糖専門ということ。商品はすべて、トランスファット（脂肪酸）や白砂糖、グラニュー糖などを使用せず、糖尿病や通風を患う方の間では“奇跡の糖”としても話題の「希少糖」や、黒糖などの自然甘味を使っているのです。その他の食材にも、もちろんこだわりが。プリンは、さつまいもの王様「蜜芋」と、能登半島の「健康卵」をたっぷり使った自然な甘みが人気の秘密です。

国内線のCAさんの間で話題となり、口コミで人気が広がっているのが、鹿児島の唐芋菓子専門店『フェスティバロ』の「唐芋レアケーキ」。ホクホクとした甘みが特徴の唐芋を、しっとりとした口当たりのペースト状に練り、まるでレアチーズケーキのような軽さを出しているのです。表面のキャラメル状のほろ苦さが、お芋のペーストの自然な甘さを一層引き立たせているのも魅力の一つ。一口サイズに小分けされているので、お土産にもぴったりです。

「やきいも～い～しや～きいも～おいも」と秋になればどこからともなく、トラックに石焼釜を乗せた焼き芋屋さんが現れますよね。男性よりも女性の中に多い焼き芋好き。でもなんとなく買うのが恥ずかしい、という方も多いようです。ご紹介する「やきいも日和」は従来の焼き芋のイメージを覆す、新しいタイプのやきいも。こだわりのパッケージは、建築家兼デザイナーとして活躍するチョウハシトオルさんのデザイン。こだわりはお芋そのものにも。遠赤外線で１時間以上かけてじっくり焼いたお芋はねっとりと甘く、尾を引くおいしさ。オンラインショップには冷凍もあるようです！

お芋のホクホク感と、周りに絡んだ飴のパリパリ感。二つの食感が楽しい「大学芋」は、お芋スイーツの定番です。今までの大学芋はお芋を乱切りにしたものがほとんどですが、「銀座CAIMON（ちゃいもん）」では、一口サイズにすることで、より食べやすくかわいらしい大学芋が人気です。冷凍された状態なので、そのまま食べればさつまいもアイスとして、解凍して食べればミニサイズの大学芋として楽しめます。

ホテルメイドのジャムといえば、粒々がそのまま残るイチゴやブルーベリーが定番ですが、こちらは安納芋で作ったジャム。糖度の高い安納ジャムだけを使っているので、雑味がなく芋本来の味を楽しめます。お芋とミルクだけを使った天然のジャムの使い方は、まさに無限大！パンやバケットに塗ってもよし。ヨーグルトやアイスクリームにかけてもよし、ホットミルクに溶かして飲むのもおすすめですし、パイにはさんでスイートポテトのようにアレンジするのもありです。

続いて、秋に食べたい和菓子をご紹介。「恵那川上屋」の「バタどら」は、自社ブランドの小麦粉で作ったしっとりもちもちの生地に、最高級の恵那栗を小豆あんに加えて混ぜ込んだ贅沢などら焼き。うっすらと生地に塗られたバターが、全体をバランスよくまとめ、おいしさを底上げしているようです。お芋に続き、秋のスイーツに欠かせない「栗」。餡にたっぷり練りこまれた栗の濃厚な味と食感で、大満足の一品です。

日本にさつまいもを普及させたとして知られる埼玉県川越市。現在でも、きんつばや羊羹など、さつまいもを使ったお菓子を提供するお店が町中いたるところで目に入ります。その川越で、形が不ぞろいのため廃棄されるさつま芋を有効活用しようと作られたのが、さつまいものビール「COEDO」。本場ドイツからブラウマイスターを招き、こだわり職人の手により作られたクラフトビールは、さわやかなホップとクリーミィーな泡が特徴。ほんのり香るさつまいもの香りが女性にも人気です。