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La maison JOUVAUD 広尾店
エクサンプロヴァンス
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甘辛党、ワインも好きだけれど、スイーツも好き。
そんな私は休みの前日、家でワインを飲みながら食事をしていると、なかなか食事が終わらない。終わりそうになると、新たにおつまみを作って、さらにワイン一杯と、エンドレス。
エンドレスに食べ続けるのは肥満の元。それにピリオドを打つために、スイーツを食べることにしている。不思議とスイーツを食べると、食事が終わったことを胃袋は確認する。
しかし遅い時間、ヘビーなスイーツは美容のためによろしくない。そんな時はしっかりと味覚を満たしてくれるけれど小さな、ジュヴォーのパット・ドゥ・フリュイを一つだけ頂く。凝縮された果樹の味はお口に広がり、プロヴァンスの太陽の恵みを感じて、食後のひと時が豊かな時に変わる。
「珍しいものをありがとう。何て美味しいの!」と電話の向こうからお礼を言われると、「あーっ、良かった!」と嬉しくなる。その一言が聞きたくて、いつも頭を悩ます。
最近、百貨店では銘菓といわれるものはほとんど揃えられているし、流通が発達した現在、電話一本で、日本国中の名産品を取り寄せられるようになった。買い手にとって、便利なことは嬉しいが、贈る側になると、「珍しい品をお送りしたい」という気持ちはなかなか満せなくなった。
そんな私が、最近、好んでお使い物に使っているのがジュヴォーのパット・ドゥ・フリュイ、果物のジュレを固めたフルーツのお菓子。お味だけではなく、日本では広尾店でしか入手できない希少価値も嬉しい。リーズナブルなお値段で、気張らないで贈る品に最適。
そのお菓子との出会いは、友人のファッションデザイナーのアトリエに遊びに行った時のこと、モノトーンのセンスの良いインテリアの中でソファーに座っていると、キレイな色とりどりのパット・ドゥ・フリュイが載せられた白いお皿が私の目の前に置かれた。
そこに置かれた小さな正方形のパット・ドゥ・フリュイの美しい色色は、白と黒のインテリアの中で鮮やかに輝いて見えた。
私はその中でひときわ深いワインレッドのものを選んで頂いた。一口入れると凝縮された木イチゴの味と香りが口の中で広がった。甘く、酸っぱく、凝縮された味だけれど、どこかさわやかで自然の恵みを感じる。
「どこのお菓子?」私は思わず尋ねた。
その帰り道、私は、広尾にあるジュヴォーの店を訪ねていた。そこの店に並べられた菓子は、どれも魅力的に見えたが、まずはパット・ドゥ・フリュイの10個入りをいただいた。
10種類のフルーツの味、どれも甲乙つけがたいが、私の好きな味はマンゴ&パッションフルーツとバナナ。プロヴァンス生まれのその味は、どこか温かみがあり親しみやすい。
世の中、美味しいものはたくさんあるけれど、その中で特に魅かれるものには、味以外の何か特別な魅力が潜んでいると思う。それは、形状だったり、色だったり、目に見えるものの場合もあるけれど、目に見えない何かの場合もある。
ジュヴォーのお菓子にも不思議な魅力が潜んでいる。
広尾の本店はカフェが併設されている。そこでお茶を飲んでいたら、ジュヴォーファミリーの写真が目にとまった。プロヴァンス地方に3店舗ある店は、すべて家族が切り盛りしているという、その親子3代の家族が納まっていた。
私は、その写真の中に、プロヴァンスの大地で育まれたお菓子の魅力の秘密を見つけた。
彼らは品良く清潔でオシャレだったが、何よりも自然とともに生きている豊かさを身につけていた。
※掲載情報は 2015/09/19 時点のものとなります。
ファッション&ライフコーディネーター
宇佐美恵子
モデルを経てファッションコーディネーターに。現在、ファッションを軸に、エイジングスタイル コンシェルジュとして、キレイに年を重ねるための、それぞれの方にあったエイジングスタイルメニューをご提案、サポートしています。またそれぞれの年齢を快適に過ごすための商品開発にも参加。
正しい姿勢と歩き方を身に付けることで、美しいスタイルと、老いにくい体を手に入れることができます。「エイジレスウォーキング」レッスンも開催。
食べることはキレイに直結しているという考えのもと、食にも多いに興味があり、講師を招いて不定期な料理教室開催。名誉ソムリエ、タスト・フロマージュを受賞。
2009年4月から2015年3月まで織田ファッション専門学校校長。現在も織田ファッション専門学校・きもの専門学校の特別講師。
エッセイスト 只今11冊目の本を執筆中。