記事詳細
福岡を代表する外資系デラックスホテル「グランドハイアット福岡」で見つけた新作スイーツ
グランドハイアット福岡といえば、福岡を代表する外資系デラックスホテル。人気の複合施設「キャナルシティ博多」に位置する利便性はもちろん、非日常へトリップできるハイセンスな都市型施設として、高感度な人々に圧倒的支持を受けるホテルだ。
デラックスホテルといえば、デラックスなグルメも定番だが、このホテルのテイクアウトグルメは知る人ぞ知る隠れた逸品揃い。以前紹介した、グランドハイアット福岡の「ハイアットブラウニー」は、手土産やウェディングギフトなどに喜ばれ、ホテルの不動NO.1人気スイーツと評判だったが、このところ更にブームになっているという。
そんなホテルのNO.1人気スイーツに「抹茶味」の進化系が登場したと聞き、早速ホテルを訪れた。何も出向かずとも、ホテルから取り寄せれば済む話ではあるが、人気スイーツを生み出す賢人たちが気になっていた。
今回話を伺ったのは、ペストリーシェフの喜田健一氏。ippinでも紹介した「ティラロン」を創作、商品化した人物だ。「ティラミス」と「マカロン」という二つのスイーツをひとつにしようという発想の持ち主。
そんな奇想天外スイーツを生み出すパティシエとあらば、目立つ個性派かと思いきや、実際は穏やかで誠実そうな方。言葉を選んで控えめに話すといった印象だ。時間をかけて作られるハイアットブラウニーに、どれだけの職人の技と心が込められているのか、淡々と語る若き奇才である。人気スイーツの味わい深い理由を垣間見た気がした。
ハイアットブラウニーの進化系「ハイアット抹茶ブラウニー」も渾身の一品。抹茶チョコレートとホワイトチョコレートをたっぷり乗せ、じっくり焼き上げるとのこと。丁寧さを究めた工程に感心する。
そんな抹茶ブラウニーは、口に含んだ瞬間に豊かな抹茶の風味が広がる「大人のスイーツ」。それもそのはず、抹茶チョコレートの原料の抹茶は、愛知県のブランド抹茶である「西尾の抹茶」を使用しているとのこと。とにかく、広いターゲットに支持される抹茶の風味を強く意識し厳選したという。
いま抹茶は外国人にもブームになっている。もちろん抹茶ブラウニーも同ホテルを訪れる外国人客に大好評だ。「激増している訪日外国人客にも大人気になると確信していました」と喜田氏。職人としての技術も、そんなビジネス感覚も「しっかりした」職人に、デラックスホテルグルメのクオリティは支えられている。
※掲載情報は 2015/09/18 時点のものとなります。
- 14
キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。