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みるく工房 飛鳥
飛鳥の蘇
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日本最古のチーズって??こんな想像したことありませんか?その夢がかなうチーズがあります!!その名も「蘇」。
この最古の「蘇」が初めて造られたのは飛鳥時代といわれています。
6世紀仏教伝来とともに中国や朝鮮からやってきた「蘇」。その製法ははっきりとはわかっていませんが、牛乳をじっくりゆっくり煮詰めて作ったのでは?といわれています。
平安時代には、この「蘇」は誰でも手軽に食べられる大衆食品ではなく、上への献上品でした。その効能は現代のローヤルゼリーのごとく不老長寿、滋養強壮ともいわれ高級品。当時は貴族や貴婦人しか食していなかったようです。
残念ながら日本史上では、この高級食材だったチーズは自然と造られなくなり幻の逸品となったわけです。
その古代のチーズ「蘇」を再現したのが奈良県・明日香村の西井牧場さん。1987年から考古学者猪熊兼勝氏の監修のもと、作り方を再現して製造販売しています。さてその味わいですが、まさに塩ミルクキャンディー。ほのかな甘さにミルク味を感じ、また香ばしさも口に広がり 独特の食感を楽しめます。
合わせるワインは、個人的な感想ですが、こくのあるしっかりとした赤ワインがぴったり。
また黒ビールなどにもぴったりです。
もちろん、アルコール以外のダージリン紅茶やコーヒーなどとのマリアージュもたのしんでいただけるのではないでしょうか?
万葉の貴族になったつもりでこの古代チーズを秋の夜長に愉しんでみてはいかがでしょうか?
※掲載情報は 2015/09/16 時点のものとなります。
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。