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ハーブティーの季節が到来です!
次々と来る台風と長雨に押し流される形で、夏が一気に過ぎ去り、すっかり肌寒くなってきました。こんな季節は寒暖の差でどうしても体調を崩しやすいので、温かい飲みもので身体を温めて、体調管理に気をつけたいものです。
そして、日タイをつなぐ食の架け橋を手がける立場としては、こんな季節にぴったりの逸品を、南国・タイ王国からご紹介したいと思います。
アントシアニンが豊富な青藍色のハーブティー
今回ご紹介したいのは、チェンマイ産のハーバルティ「バタフライピー」。まずこの色を見てください。人工着色料ではなく、自然が生み出す引き込まれるようなブルー。思わずため息が出ますね。この色の正体は、マメ科の植物、バタフライピー(タイ語ではアンチャンと言います)の花弁の色素そのものなのです。
花の形が蝶に似ていることから、日本では蝶豆とも呼ばれています。花の青色を構成しているのは、抗酸化物質・ポリフェノールの一種「アントシアニン」。赤ワインやブルーベリーなどにも多く含まれており、美容や健康、特に目の疲れに効くことはみなさんご存知なのでは。
タイ北部の自然豊かな環境が生み出す天然ハーブ
タイ北部のチェンマイ〜チェンライあたりは、オーガニックのコーヒーや茶葉の生産が盛んな地域。タイ国内シェア国内No.1のティーメーカー「Raming Tea(ラミンティー)」も、チェンマイに国際規格認定のオーガニック・ティープランテーションを所有し、農薬を使わず自然農法で茶葉を栽培しています。
「バタフライピー」は、ラミンティーでも販売していますが、事前に茶葉とブレンドされたもの。この「バタフライピー」はラミンティーで使用しているものを、花弁のみ100%でパッケージしたものです。
バタフライピーの幅広い楽しみ方
ティーカップ一杯あたり、花弁を5つほどが目安。熱いお湯を注いで、2〜3分で濃い青色に。花弁は取り出してお楽しみください。飲んでみると、ほんのりとした豆の香りが鼻腔を抜けて行きます。
タイでは、古くからお茶やジュース、料理やお菓子の色付けや、染料としても使っていたそう。タイ南部料理のカオヤムのご飯はアンチャンで青く染められたりしていて、使い方に驚きますね。
さらに、レモンなど柑橘類の果汁を絞ってみると、アントシアン色素がクエン酸に反応し、じわ〜っと鮮やかな明るい紫色に変化します!これはぜひ、お試し下さい。
冷ましてから凍らせると、青や紫色の氷が作れます。カクテルなどの変化球にも面白いですし、シロップを混ぜておいた氷を削って天然色素のヘルシーなかき氷も良さそうですね。
※掲載情報は 2015/09/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ヤムヤムソウルスープキッチン代表理事
西田誠治
特定非営利活動法人Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHEN 代表理事、6次産業化プランナー。日本初のコンセプト「日本列島47都道府県 meets タイ王国77県」をテーマに、全国各地のローカルの魅力をタイ料理をフィルターにして新たに引き出し、各地の食や観光、人の魅力をわかりやすく世界へ発信。インバウンド&アウトバウンドの活性化を47都道府県に提供している。現在までに15県、6市町村をテーマにした地域交流のためのタイ料理イベントをタイレストランや料理人と連携して開催。産地交流のための独自の場作りを通じて、日本とタイの食の魅力を幅広い世代、地域へ積極的に伝えている。タイ国政府商務参事官事務所、タイ国政府観光庁後援事業、内閣府地域社会雇用創造事業(平成23年度)認定事業。
現地取材を通じて産地との交流を作りながら、デザイナー、プロデューサーとして全国の一次産業支援も積極的に手掛けている。食用いぐさ「ゆいのくさ」のブランディングと海外展開支援(熊本県)、雹害りんご農家の支援を「雹kissりんご」プロジェクト(青森県)として立ち上げるなど、産地支援活動を全国各地で手がけている。