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修道院の幸せを呼ぶホロホロクッキー
スペインのクリスマスやお正月、結婚式などのお祝いの席に欠かせないお菓子があります。1,200年前にアンダルシアの修道院で生まれた、素朴で優しい伝統菓子「ポルボロン」。同じ名前の焼き菓子は日本でもチラホラ見かけますが、本場のポルボロンは口に入れた瞬間ほどけてしまうのです。歯が当たる前にホロホロっと崩れ、口どけとともにアニスの香りがふわりと残るはかなさ。溶けてなくなってしまう前に「ポルボロン」と3回唱えることができると、幸せが訪れると言う言い伝えのあるクッキー。旅先で食べた、まさに「あの味」に日本で出会うことができた時、私は思わず小躍りしてしまいました。
本場のポルボロンを保存料を一切使用せず再現したのは、茨城県の守谷市にある『お菓子工房 ドゥルセ・ミーナ』。可愛らしいキャンディー包みで一緒に入っているのは、同じようにはかない口どけを楽しめるクッキー「マンテカード」。ポルボロンがアニスの香りなら、こちらはチョコレート(左下)、オリーブオイル(右下)、ヘーゼルナッツ(左上)、アーモンド(右上)のフレーバー。特にチョコレートは、しっかりインパクトのある味わいに驚かされます。
ひとまわり大きめサイズで包まれているのは、ワインのリングクッキーという名の「ロスコ・デ・ヴィノ」。ポルボロンやマンテカードに比べると、ちょっとだけしっかり食感。香ばしさの中に、マスカットワインの甘い香りがふわっと残ります。
クッキーお楽しみセットにはスペイン蜂蜜のクッキーやジャムサンドクッキー、焼き菓子セットにはパナジェッツ・サンティアゴのタルト・バスクケーキなど、他にも魅力的なお菓子がいっぱい詰め込まれています。日本ではあまり知られていない、素朴で優しいスペインの焼き菓子を一度に楽しめるセット。贈り物はもちろん、自分用にもお取り寄せしたくなる商品です。
※掲載情報は 2015/09/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スペイン料理研究家
加瀬まなみ
埼玉県熊谷市出身、料理研究家。得意分野はスペイン料理の簡単手軽なアレンジレシピと、ワインにあわせたマリアージュ提案。
TV・イベント出演、撮影監修、レシピ開発、商品コンサルの他、オールアバウト『スペイングルメ』ガイド、家ワインコラム『すっぴんワイン』など執筆活動も行う。
著書『フライパンひとつで作る絶品パエリア』、『5分でできた!』シリーズ全7冊、『2ステップレシピ』ほか。