ネーミングとフォルムのインパクト大!宮崎のソウルフード「くじら羊羹」!

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我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように

今回は、宮崎市のソウルフードとも言える「和菓子」を紹介したいと思います。

 

このお餅があんこに挟まっている、宮崎以外の方から見たら、びっくりするくらいインパクトがある和菓子の名前は「くじら羊羹」と言います。宮崎市の方であれば小さい頃から必ず身近にあった和菓子だと思います。僕も当然ながら小さい頃から口にしていました。

 

くじら羊羹の歴史は実はとても古く、時代は江戸時代までさかのぼります。宮崎県の宮崎市、その中でも佐土原地域が発祥で、当時の佐土原藩4代藩主島津忠高が26歳で世を去った後、2歳という若さで世継になった万吉丸の母 松寿院が「我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように」という願いを込め、鯨に似せた羊羹をつくらせたことからこの「くじら羊羹」の歴史は始まったそうです。最初は、端午の節句や、家に男の子が生まれた時のお祝いとして持っていく等で需要があったようですが、現在では地域の名物ともなり、普通にお土産としても良く利用されているそうです。

 

実際僕も食べるシーンは貰い物が非常に多いですね。あんこの甘さとお餅の柔らかさが相まって、僕にとっては非常に懐かしい味わいです。これを食べると「昔冷蔵庫で冷やして、お餅が硬くなってがっかりしたなぁ」とか、そういう想い出もでてきます(笑)。

 

お茶請けには、本当にぴったりな和菓子で、日持ちがするものでは無いですが、このほっこりとした、優しい味わいは、是非皆さんにも体験していただきたいです。

 

ちなみに、佐土原藩4代藩主万吉丸はその後、日向佐土原藩 6代藩主となり名君として立派に国を治めたといわれているそうです。

くじら羊羹

阪本商店 住所:宮崎県宮崎市佐土原町上田島38-1

※掲載情報は 2015/09/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

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