広島県三次市の三上貫栄堂「洋酒ケーキ」は、酔うほど凄い洋酒入り

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しっとりとしたカステラに洋酒シロップが、ひたされている

広島県三次市の三上貫栄堂「洋酒ケーキ」は、酔うほど凄い洋酒入り

僕は広島のグルメを紹介する「ご当地グルめぐりin広島」という本を出版させて頂いているのですが、取材の際に県内各地を回りました。随所に特徴的な市が存在して面白かったのですが、中でも三次市(みよしし)は、トバしています。なんせワニ料理が名物です。「ワニ食べるの?」と目を丸くした僕に、地元の方は「いや、ワニってサメのことなんですよ」と教えてくれました。びっくりした……って、サメも普通、食べないし!

 

そんな三次市ですが、実は洋菓子も話題の地だったりします。代表的なのが「三上貫栄堂」の「洋酒ケーキ」。見ためはカステラなんですが、触るとしっとり、というか濡れています。実はこれ、商品名のとおり、ラム酒とブランデーでシロップを作成して、そこに漬けているのです。いただくと、玉子とバターを使用したカステラ自体の美味しさもさることながら、洋酒の香りが、甘さとともに伝わってきます。どの程度かというと、お酒を飲めない方が食べたら「こりゃダメだ!」と絶対に言いだすであろうほど。45度の洋酒をシロップ漬けにして合わせているので、アルコール度数は決して高くないですが、お店の方も「運転は控えた方が」と。そんな洋酒テイストから、チーズや生ハムが絶妙に合うという、珍しきスイーツになっています。

洋酒ケーキ

三上貫栄堂 住所:広島県三次市畠敷町84-13

※掲載情報は 2015/08/17 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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