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エスニック料理の辛味に合わせやすい生マッコリ。
江戸時代より300年続く、伝統の技が残され、新しいお酒にも継承されている。今回紹介している「虎マッコリ」もその中の一つで、口に含むとさわやかな酸味が広がり、発酵した乳酸菌が自然に湧き出る炭酸がスッキリとした喉越しを与え、この飲み口のバランスが食をそそり、韓国料理、スパイスに幅を持たせているエスニック料理もいけると思います。無添加、非加熱の生マッコリなので、フレッシュさが味わえて、ごくごくと飲める日本酒です。
有賀醸造の蔵元の有賀一裕さんに飲み方を伺ったのですが、ジュースで割ったりもするそうです。有賀さんのオススメは人参ジュースと割っても合うと教えてもらったので、これは割った時の色も綺麗そうだし、味もしっかりと飲み応えありそうです。賞味期限は2ヶ月と定められています。その間に瓶の中でも発酵が進み、味の変化を楽しめるのがこの虎マッコリの特徴でもあります。
麹作り
有賀醸造では今、カレーに合う日本酒を作ることにチャレンジしているので、その日本酒を飲むのが楽しみでならない。日本には四季があり、その四季を生かして日本酒を作る。三段仕込みでもろみを仕込むという酒造りのやり方は、世界のどこを探してもないという話を聞いたことがある。この有賀醸造は江戸時代より300年の歴史がある。日本人の食生活や趣向に合わせ洗練された虎マッコリは韓国酒でありながら、日本酒なのだと言っていいのかもしれない。蔵元のある場所、そしてそこにいる人々によって、うまいことに日本人向けに変化をうまく遂げたマッコリなのである。
※掲載情報は 2015/07/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
貿易商・スパイス調合師
シャンカール・ノグチ
1973年、東京都生まれ。
インド、パンジャブ地方出身の祖父L.R.ミグラニが立ち上げたインドアメリカン貿易商会の3代目としてインド食品の製造、輸入に携わる。
日印混合料理集団「東京スパイス番長」に所属して、雑誌などのメディアに情報やレシピを提供し、レストランのメニュー開発もしている。
著書に「ハーブ&スパイス事典 世界で使われる256種」「スパイス選びから始めるインドカレー名店のこだわりレシピ」や「インドよ!」、2016年には共著で「世界一やさしいスパイスカレー教室」がある。