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一口食べると香ばしい長崎銘菓
本日は私の地元である長崎の銘菓『一口香』をご紹介します。ついつい『ひとくちこう』と読んでしまいそうですが、正しい読み方は『いっこっこう』。なんとも可愛らしい言葉の響き。由来は一口食べれば、香ばしいということから、付けられたそうです。今回ご紹介する茂木一まる香本家では、他社との違いを出すために『口(くち)』の代わりに『○(まる)』を使い、『一○香』と表記します。
同じく長崎名物のカステラに比べて、全国的な知名度は高くないようですが、長崎ではとても一般的なお菓子です。見た目はまるで焼きまんじゅうのようですが、手に持つととても軽く、一口かじると中は空洞というなんとも不思議なお菓子です。はじめて食べた人は「中身が無い!」ときっと驚いてしまうでしょう。その特徴から『からくりまんじゅう』とも呼ばれています。
では、その製法のからくりはというと、黒砂糖、水飴、上白糖を混ぜあわせて作ったあんを小麦粉と水あめで練り上げた生地で包んで焼き上げると、あんが沸騰して膨らみ、中が空洞になるという仕組みです。
ぜひ、長崎のおみやげにして、みんなを驚かせください。
※掲載情報は 2015/07/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ダイニングプランナー
梅津貴宏
1981年長崎県生まれ。一橋大学商学部を卒業後、IT系企業でコンサルタントとして勤務するも、30歳を目前として幼少のころの料理人になる夢を忘れられずに料理研究家を志す。祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、フードコーディネーターの資格を取得して独立。
企業向けのレシピ開発から料理写真撮影のフードスタイリング、グルメ記事の執筆、食品メーカーのPRイベントの企画・運営など幅広く活動。
料理が苦手な人でも簡単に作れるおしゃれな料理のレシピ開発やおしゃれな食器選びなど、普段の食卓が華やかで楽しくワンランクアップするための提案を行うダイニングプランナーとして活動している。